15:30 〜 16:20
[II-TOR05-05] Bayley-Ⅲを用いた先天性心疾患児の精神神経発達の評価と支援
キーワード:精神神経発達、発達評価、Bayley-3
【背景】CHD児において、高頻度に精神神経発達の問題が生じることが知られている。【目的】当院で実施したCHD児のBayley-3発達検査から、ダウン症群と定型発達群における術後の発達検査結果について報告し、それぞれの群の特徴と支援の要点についてまとめる。【方法】対象児:ダウン症群(D)4名(男児3名、女児1名)および定型発達群(T)4名(男児1名、女児3名)。いずれも、主治医より発達評価を依頼された児が対象となっている。Bayley-3認知面CO・受容言語RC・表出言語EC・微細運動FM・粗大運動GMを評価した。
【結果】
検査時月齢 手術からの月数 CO RC EC FM GM
D1:VSD 21か月 9か月 2 - - 5 1
D2:VSD 18か月 14か月 3 3 4 5 2
D3:VSD 13か月 5か月 5 4 5 5 1
D4:VSD 42か月 39か月 1 4 2 3 2
T1:ASD 28か月 10か月 12 10 8 9 6
T2:VSD 22か月 19か月 7 7 7 8 5
T3:VSD・ASD7か月 3か月 1 5 5 1 1
T4:VSD 7か月 3か月 1 7 6 1 1
【考察】D群においては、個人間・個人内の差が小さいが、T群においては、個人間・個人内の差が大きい。D群に対しては、発達全般を促す療育指導が必要であり、T群に対しては、粗大運動の発達を促すことに加え、個々の差に留意しながら、療育プログラムを作っていく必要がある。【倫理的配慮】本研究は日本医科大学倫理委員会の承認を得て実施した。発達検査実施前に、保護者に検査目的・内容の説明を行い、同意を得た。
【結果】
検査時月齢 手術からの月数 CO RC EC FM GM
D1:VSD 21か月 9か月 2 - - 5 1
D2:VSD 18か月 14か月 3 3 4 5 2
D3:VSD 13か月 5か月 5 4 5 5 1
D4:VSD 42か月 39か月 1 4 2 3 2
T1:ASD 28か月 10か月 12 10 8 9 6
T2:VSD 22か月 19か月 7 7 7 8 5
T3:VSD・ASD7か月 3か月 1 5 5 1 1
T4:VSD 7か月 3か月 1 7 6 1 1
【考察】D群においては、個人間・個人内の差が小さいが、T群においては、個人間・個人内の差が大きい。D群に対しては、発達全般を促す療育指導が必要であり、T群に対しては、粗大運動の発達を促すことに加え、個々の差に留意しながら、療育プログラムを作っていく必要がある。【倫理的配慮】本研究は日本医科大学倫理委員会の承認を得て実施した。発達検査実施前に、保護者に検査目的・内容の説明を行い、同意を得た。