17:20 〜 18:00
[II-TOR07-02] 看護師が臨床現場の中で捉えた小児循環器看護の特徴
キーワード:小児循環器看護、特徴、看護実践
【背景】我々はこれまで心臓カテーテルに関する看護の研究・研修会を行ってきた。その中で看護師が抱える問題が見えてきたが、これが小児循環器看護の特殊性によるものか否かは明らかになっていない。
【目的】看護師が捉える小児循環器看護の特徴を明らかにする。
【方法】研修会の参加者で同意が得られた5名に小児循環器疾患の看護実践について半構成面接を行い、データを類似性にそって分析した。
【倫理的配慮】A大学研究倫理委員会の承認を得て実施した。
【結果】研究協力者は総合病院勤務看護師4名(同一施設者なし)・看護大学教員1名。以下カテゴリーを≪≫サブカテゴリーを<>で示す。小児循環器看護の特徴には、<病態や治療が複雑で難しい><特有の知識に基づいた気づきや技術が必要>といった≪多様な循環動態による疾患理解の難しさ≫、<泣いていると怖い><急変しやすくて怖い>といった≪急性転化に対する怖さ≫、<子どもが病気を理解することが難しい><成長や生活を見越した看護が必要>といった≪長期間に渡る成長発達支援の難しさ≫、<重症度の高い子どもの家族への関わりが難しい>といった≪家族への関わりの難しさ≫、<元気になった時の手ごたえが大きい><回復した時の達成感が得やすい>といった≪ケアの効果による達成感≫、<子どもの回復や成長が実感できる><家族の成長も実感できる>といった≪子どもと家族の成長を実感できる喜び≫、<経験知を基にした実践が必要><経験を積むことでの面白さ>といった≪病態や発達段階が多岐に渡ることに対する経験知を基盤にした実践の面白さ≫があった。
【考察】看護師は、小児循環器看護を困難感とやりがいの二側面から捉えており、困難感からやりがいへは、臨床の看護実践で得た経験によって橋渡しされると捉えていることが考えられた。経験に限らず“やりがい”への橋となる教育方法の検討及び教育機会の提供の必要性が示唆された。
【目的】看護師が捉える小児循環器看護の特徴を明らかにする。
【方法】研修会の参加者で同意が得られた5名に小児循環器疾患の看護実践について半構成面接を行い、データを類似性にそって分析した。
【倫理的配慮】A大学研究倫理委員会の承認を得て実施した。
【結果】研究協力者は総合病院勤務看護師4名(同一施設者なし)・看護大学教員1名。以下カテゴリーを≪≫サブカテゴリーを<>で示す。小児循環器看護の特徴には、<病態や治療が複雑で難しい><特有の知識に基づいた気づきや技術が必要>といった≪多様な循環動態による疾患理解の難しさ≫、<泣いていると怖い><急変しやすくて怖い>といった≪急性転化に対する怖さ≫、<子どもが病気を理解することが難しい><成長や生活を見越した看護が必要>といった≪長期間に渡る成長発達支援の難しさ≫、<重症度の高い子どもの家族への関わりが難しい>といった≪家族への関わりの難しさ≫、<元気になった時の手ごたえが大きい><回復した時の達成感が得やすい>といった≪ケアの効果による達成感≫、<子どもの回復や成長が実感できる><家族の成長も実感できる>といった≪子どもと家族の成長を実感できる喜び≫、<経験知を基にした実践が必要><経験を積むことでの面白さ>といった≪病態や発達段階が多岐に渡ることに対する経験知を基盤にした実践の面白さ≫があった。
【考察】看護師は、小児循環器看護を困難感とやりがいの二側面から捉えており、困難感からやりがいへは、臨床の看護実践で得た経験によって橋渡しされると捉えていることが考えられた。経験に限らず“やりがい”への橋となる教育方法の検討及び教育機会の提供の必要性が示唆された。