The 52st Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

一般口演(多領域専門職部門)

一般口演(多領域専門職部門)09(III-TOR09)

Fri. Jul 8, 2016 11:10 AM - 12:00 PM 第F会場 (シンシア サウス)

座長:
森貞 敦子(倉敷中央病院 看護部)

III-TOR09-01~III-TOR09-05

11:10 AM - 12:00 PM

[III-TOR09-05] こども心臓セミナー参加は、フォンタン術後患児の意識や行動にどのような変化をもたらすか

大津 幸枝1, 桑田 聖子2, 栗嶋 クララ2, 岩本 洋一2, 石戸 博隆2, 増谷 聡2, 先崎 秀明2 (1.埼玉医科大学総合医療センター 看護部, 2.埼玉医科大学総合医療センター小児循環器科)

Keywords:こども心臓セミナー、フォンタン術後患児、セルフコントロール能力

【はじめに】
機能性単心室の救命率は飛躍的に向上し、発達や成人移行の問題が重要性を増してきた。自らの病態・管理の理解は、自立に向け重要である。しかし、フォンタン循環の理解は難しく、前提として正常循環の確実な理解が必要である。我々は一般児童・生徒を対象とし、正常循環と命について学び、体験するこどもセミナーを開催した。フォンタン患児は、このセミナーにより自らの疾患理解が深まることが期待される。

【方法】
セミナーに参加したFontan術後患児二名の、こども心臓セミナー前後での意識・行動の変化を、本人の感想・分析、親・看護師の観察所見から検討する。セミナー前後の様子を学会発表する同意を家族から得た。

【結果・考察】
1.小4男子
(行動の変化) 採血時に行動の変化あり。参加前は大泣きして逃げることもあったが、参加後は落ち着いて自ら手を出すことができるようになった。
(児の語り)前は血液検査は針を刺されて痛かったし、怖かったけど、心臓の勉強をしてから、看護師さん達を信頼できて、やってみたら痛くないし大丈夫じゃんと思って、これからの大丈夫だと思えるようになった。
(変化のまとめ)自分は頑張れば達成できると感じられるようになり、セルフコントロール能力の向上が示唆された。
2.中2女子(本人の感想文より抜粋)
心臓の模型を使って正常な循環を勉強したことによって、後でフォンタンについて考えたときに、とてもイメージしやすくなりました。正常な循環がしっかりイメージできるようになったことで、正常な循環とフォンタンがどのように異なっているのか、何が違うのかがよく分かりました。
(変化のまとめ)正常循環の理解により、フォンタン循環の理解の向上が示唆された。

【結語】
自分の病態や現在の管理の理解・把握は、セルフコントロール能力を養い、成人期に向け自立していくために重要であり、正常循環を学び、命について考えるセミナーは一つのよいきっかけとなり得ると思われた。今後のセミナーで、前方視的・システマティックに変容を検討していきたい。