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[JJS-01] Fallot四徴症術後の突然死予防:内科医の立場より
Fallot四徴症心内修復術後の遠隔期には心臓突然死の予防が大きなテーマである。その多くは不整脈が原因であり、致死性心室性不整脈に対して介入を行う方法およびその時期の判断が重要である。内科医の立場としては、右室機能不全、左室収縮機能不全などに対する薬物治療が重要であることは言うまでもないが、最近では心室頻拍・細動に対するアブレーション治療や除細動器治療の進歩が著しく、多くの患者に適用されるようになった。とくに除細動器治療の代表である植込み型除細動器(Implantable Cardioverter Defibrillator: ICD)は標準的治療として普及している一方で、心内シャントのある場合、静脈アクセスルートの制限がある場合などでは使えないことがある。最近ではこのような状況でも使用可能な着脱型除細動器(Wearable Cardioverter Defibrillator: WCD)、皮下植込み型除細動器(Subcutaneous Implantable Cardioverter Defibrillator: SICD)が開発され、治療の選択肢が飛躍的に改善した。今回のシンポジウムでは、最新の知見を元にしてFallot四徴症における突然死予防を考察する。