6:00 PM - 7:00 PM
[P01-03] 大動脈二尖弁の小児期における短期・中期予後
Keywords:大動脈二尖弁、大動脈弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全
【背景】大動脈二尖弁(BAV)はCHDの0.6-2%を占め成人期に手術を要する重症ASの半数がBAVだが幼少期からの自然歴の報告は少ない。
【目的】1.2009年1月1日~2015年12月31日に当院で出生しBAVを指摘された新生児の短期経過を検討する。2.同時期に心エコーを行った当科フォロー中のBAV47例の中期経過を検討する。
【方法】診療録から後方視的に検討。
【結果】1.10468出生中BAVは28例で認めた(0.2%)。男女比=4:3、癒合交連はLCC-RCC17例(61%)、RCC-NCC10例(36%)、LCC-NCC1例(3%)。ARは2例でmild、4例でtrivial認め(L-R3例、R-N3例)、4年までの観察期間で増悪なし。ASは3例、2例は流速>4m/sと重症で転院。いずれもL-R癒合例。2.男女比=28:19、中央値12歳(4か月~38歳)。合併心奇形は22例に認めVSD(8例)、CoA(3例)、PDA(3例)等。癒合交連はL-R13例(28%)、R-N28例(60%)、L-Nが6例(12%)。ARは27例(57%,L-R6例、R-N20例、L-N1例)、ASは18例(38%,L-R5例、R-N11例、L-N2例)に認めた。経過中20例(74%)でAR増悪。12例で9.5歳(1歳~20歳)時にmildに増悪、5例で13歳(3~20歳)時moderate以上に増悪した。ASの増悪は2例、1例はKonno手術を行った。3例で軽快。AAEは2例(R-N例)に認めたが、弁機能障害は1例trivial AR、1例mild AS(3.7m/s)であった。
【結論】BAVは出生時L-R癒合例が最多だが、経過中弁機能障害をきたすのはR-N癒合例が多かった。ARは思春期に増悪する傾向があり注意を要する。ASは出生時に重度の例以外は、経過中増悪する例は少なく、改善する例もみられた。
【目的】1.2009年1月1日~2015年12月31日に当院で出生しBAVを指摘された新生児の短期経過を検討する。2.同時期に心エコーを行った当科フォロー中のBAV47例の中期経過を検討する。
【方法】診療録から後方視的に検討。
【結果】1.10468出生中BAVは28例で認めた(0.2%)。男女比=4:3、癒合交連はLCC-RCC17例(61%)、RCC-NCC10例(36%)、LCC-NCC1例(3%)。ARは2例でmild、4例でtrivial認め(L-R3例、R-N3例)、4年までの観察期間で増悪なし。ASは3例、2例は流速>4m/sと重症で転院。いずれもL-R癒合例。2.男女比=28:19、中央値12歳(4か月~38歳)。合併心奇形は22例に認めVSD(8例)、CoA(3例)、PDA(3例)等。癒合交連はL-R13例(28%)、R-N28例(60%)、L-Nが6例(12%)。ARは27例(57%,L-R6例、R-N20例、L-N1例)、ASは18例(38%,L-R5例、R-N11例、L-N2例)に認めた。経過中20例(74%)でAR増悪。12例で9.5歳(1歳~20歳)時にmildに増悪、5例で13歳(3~20歳)時moderate以上に増悪した。ASの増悪は2例、1例はKonno手術を行った。3例で軽快。AAEは2例(R-N例)に認めたが、弁機能障害は1例trivial AR、1例mild AS(3.7m/s)であった。
【結論】BAVは出生時L-R癒合例が最多だが、経過中弁機能障害をきたすのはR-N癒合例が多かった。ARは思春期に増悪する傾向があり注意を要する。ASは出生時に重度の例以外は、経過中増悪する例は少なく、改善する例もみられた。