6:00 PM - 7:00 PM
[P14-02] 心室中隔欠損症における術中経心膜アプローチリアルタイム3D心エコーの経験
Keywords:3D心エコー、心室中隔欠損、術中エコー
【背景】心疾患の画像形態診断における3D心エコー(3DE)の進歩が顕著だが、経食道または経胸壁アプローチが一般的である。経心膜アプローチによる3D心エコー(Epi3DE)は3D経食道プローブの挿入できない小さな児でも施行でき、経胸壁よりも良好な画質が期待される。当院でも昨年度よりEpi3DEを導入している。
【目的】心室中隔欠損VSDに対する術中Epi3DEの安全性及び有用性を検討する事。
【対象】2015年10月から2016年1月の期間に開心術中にEP-3DEが施行可能であったVSDを有する10例。平均年齢1.1歳(1ヶ月-5歳)、平均体重6.8kg(3-16kg)。VSDはperimembranous5例、inlet muscular1例、total conus defect1例、malaligned type(Fallot四徴症)2例。
【方法】胸骨正中切開後に専用滅菌カバーに超音波プローブを入れて心臓前面から3DE画像の記録をおこなった。VSDをできる限り関心領域の正中にし、呼吸停止下において4心拍Full Volume法で記録した。超音波機器はPhilips iE33、プローブは小児用X7-2を用いた。保存したFull Volumeデータは機器内臓またはOFF lineによるQ labアプリケーションを用いて断面の切り出しをおこないVSD周囲の3D画像を作成した。画像評価は以下のようにスコア化した。0点VSD描出不可、1点VSD描出不完全、2点VSD描出は完全だが周囲の解剖の評価に難、3点VSD周囲の解剖を含めて観察可能。
【結果】全例バイタルサインの変化なく安全に施行できた。平均検査時間7.3分(4-13分)。エコーの平均ボリュームレート36/分(30-55/分)。画像スコア0点0例、1点1例(心拍に伴い記録者の手が浮いて画質不良)、2点3例、3点6例。腱索を代表とするVSD周囲組織との関係が良好に描出される一方で、プローブが心臓に近すぎるため、右室側から心室中隔全体を観察する右室自由壁をはずしたいわゆるEn Face Viewの作成には向かなかった。
【結語】Epi3DEは安全に施行可能でVSDの全体像、周囲との関係の最終確認に有用である。
【目的】心室中隔欠損VSDに対する術中Epi3DEの安全性及び有用性を検討する事。
【対象】2015年10月から2016年1月の期間に開心術中にEP-3DEが施行可能であったVSDを有する10例。平均年齢1.1歳(1ヶ月-5歳)、平均体重6.8kg(3-16kg)。VSDはperimembranous5例、inlet muscular1例、total conus defect1例、malaligned type(Fallot四徴症)2例。
【方法】胸骨正中切開後に専用滅菌カバーに超音波プローブを入れて心臓前面から3DE画像の記録をおこなった。VSDをできる限り関心領域の正中にし、呼吸停止下において4心拍Full Volume法で記録した。超音波機器はPhilips iE33、プローブは小児用X7-2を用いた。保存したFull Volumeデータは機器内臓またはOFF lineによるQ labアプリケーションを用いて断面の切り出しをおこないVSD周囲の3D画像を作成した。画像評価は以下のようにスコア化した。0点VSD描出不可、1点VSD描出不完全、2点VSD描出は完全だが周囲の解剖の評価に難、3点VSD周囲の解剖を含めて観察可能。
【結果】全例バイタルサインの変化なく安全に施行できた。平均検査時間7.3分(4-13分)。エコーの平均ボリュームレート36/分(30-55/分)。画像スコア0点0例、1点1例(心拍に伴い記録者の手が浮いて画質不良)、2点3例、3点6例。腱索を代表とするVSD周囲組織との関係が良好に描出される一方で、プローブが心臓に近すぎるため、右室側から心室中隔全体を観察する右室自由壁をはずしたいわゆるEn Face Viewの作成には向かなかった。
【結語】Epi3DEは安全に施行可能でVSDの全体像、周囲との関係の最終確認に有用である。