6:00 PM - 7:00 PM
[P31-05] 当院での小児開心術後急性期におけるCHDF使用経験
Keywords:開心術後、急性腎不全、CHDF
【目的】小児開心術後急性期における持続的血液濾過透析法 (CHDF) 使用の有用性・安全性を明らかにする.【対象】2010年1月~2015年12月までに当院で開心術を施行した396症例中,ECMO併用の6例を除くCHDF使用9例を後方視的に検討した.手術時平均年齢18ヶ月 (3生日~37ヶ月), 5例が初回根治術症例でファロー四徴症2例, TAPVC 2例 (PVO 1症)、IAA complex 1例であった.4例は段階的手術後でVSD根治術 1例 (PA banding後) , 動脈スイッチ手術1例 (Taussig-Bing, CoA repair・PA banding後) , TCPC 1例 (PA-VSD・MAPCA, hypo RV/UF後), ラステリ手術1例 (PA-VSD・MAPCA/UF後)であった.CHDF施行72時間における血清Cr濃度等の変化を検討した.【結果】CHDF開始時の平均血清Cr濃度1.9mg/dl (1.04~3.38), 開始72時間後の平均血清Cr濃度 0.5mg/dl (0.26~0.79)であった.CHDF使用平均期間8日間 (3~19日), CHDF離脱可能であった症例7例 (7/9, 77%), CHDF離脱途中で腹膜透析を併用した症例5例 (5/9, 55%)であった.CHDF使用中の合併症3例 (3/9, 33%), 脳出血1例、気管出血1例、右内頚静脈血栓1例であった.在院死3例 (うち2例はCHDF離脱困難例), 6例は腎機能障害なく現在まで経過している.【結論】小児開心術後におけるCHDF使用は有用で安全性も高いと考えられた.