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[P45-02] PA/VSD修復術後早期~遠隔期における治療介入の検討
Keywords:PA/VSD、術後、再手術
【背景と目的】PA/VSDは乳幼児期早期に修復術が行われるようになり、材料は異種心膜から自己心膜やPTFEへ変更されてきた。依然、術後にカテーテル治療や再手術が必要となる。修復法別のre-interventionについて検討した。【対象と方法】1995年から2015年の20年間に、当院で修復術を行った症例は22例(PA/VSD 13例、PA/DORV 4例、PA/VSD/MAPCAs 5例)だった。全症例でBT shuntまたはMAPCAsの統合手術などを経て修復術を行った。手術時の月齢20か月、体重8kg、PA index 245、観察期間は7年5か月だった(いずれも中央値)。1例が術後1年に気道閉塞で死亡した。症例を《P群》1弁付き自己心膜による修復(5例:導管1例、自己心膜patchによるRVOTR 4例)、《M群》1弁付きPTFE patchによるRVOTR (7例)、《T群》自作3弁付きPTFE導管(6例)の3群に分けた。その他の術式4例は除外した。各群、全18例を再手術とカテーテル治療介入の時期についてKaplan-Meier法で解析し、log rank法で検定した。【結果】18例中9例で再手術を行った。手術時の月齢、体重、PA indexは各群間で差はなかった。再手術率は3/5年でそれぞれ20/20%(P群)、16.7/33.3%(M群)、16.7/37.5%(T群)だった。T群は6.2年で68.9%だった。カテーテル治療を含めたre-intervention率は1/3年でそれぞれ60/60%(P群)、50/82%(M群)、16.7/83.3%(T群)だった。T群よりもP群、M群の方が再手術までの期間が長い傾向だったが有意差はなかった。【結語】修復法により再手術、カテーテル治療時期に統計学的な差はなかったが、自己組織を用いた修復法は再手術時期を遅らせることができる可能性がある。