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[P52-02] 多科共同型の成人先天性心疾患センターの運営― 総合診療医師との連携の構築 ―
キーワード:成人先天性心疾患、総合診療、他科連携
【はじめに】2013年12月、当院は成人先天性心疾患センター(GUCHセンター)を設立した。小児循環器内科、成人循環器内科、総合内科、救急総合診療部、心臓血管外科で組織されたそのセンターの運営を報告する。【組織と運営】上記の部科長をメンバーとするGUCHセンター委員会を組織し、各科の該当患者を電子カルテ上の台帳機能を利用し情報を共有している。【結果】2015年12月31日現在、センターに登録されている患者は31人(男13人女18人、15~53歳)であった。開設から現在まで定期外来以外に当院で診療を受けたのは9例、14回(入院9回、外来4回)であった。入院主科は循環器科3回、総合内科1回、消化器外科1回、小児科4回であった。外来受診の4回は循環器科、整形外科、脳神経外科、救急総合診療部が各1回であった。救急総合診療部を受診した症例はCPAであった。【考察】救命救急センターに認定されている当院は、救急と各科の連携が良くできていると同時に、総合内科・総合診療部があり、他科にわたる疾患などのコーディネーター役として入院主科になっている。2017年の新専門医制度で誕生する総合診療専門医にもGUCHに対する診療に連携して参画してもらうことが、患者の利益に資する方略と考える。