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[P67-01] 富士市立小中学校におけるAED設置場所の検討
Keywords:AED、学校、運動
【背景】我々は、肥大型心筋症児の突然死をきっかけに富士市内小中学校のAEDの設置と教職員のAEDに関する認識に関してアンケート調査を行い、48回小児循環器学会学術集会にて発表した。今回、実際に校内での有事時のシュミレーションを行った。【目的】小中学校における自動体外式除細動器(automated external defibrilatior:AED)の設置及び配置について具体的な目安を示すことで、効果的かつ効率的なAEDの設置を促し、心臓突然死の減少につなげること。【方法】富士市内の小中学校(小学校27校、中学校16校)で、運動場、プール、体育館、その学校の最も遠い教室の4箇所から設置場所まで行き、AEDを取ってくるまでの時間を計測し、検討した。【結果】小中学校43校のうち運動場での検討では39校が2分以内にAEDを取ってくることができた。プールでは37校が、体育館では全校が2分以内にAEDをとてくることができた。また、学校によっては校内電話、携帯電話を使用し、時間の短縮を工夫した学校も見られた【考察】心停止から3分を超えると、救命率が50%になると言われている。今回、AEDを使用するのに1分と仮定し、有事後2分以内でAEDを取りに行くことが必要となるとするとほとんどの学校のほとんどの場所でクリアしていた。しかし、プールが学校の敷地内にない学校や体育館とプールが設置場所を挟んで真逆な方向にある場合など場所により時間のかかった学校もあった。富士市内の小・中学校のAED設置率は100%で、養護教諭は全員何らかの救命講習を受けている。また90%以上の学校で校内救命講習が行われており、全校教職全員がAEDのある場所を把握しており、90%以上の教職員が救急蘇生時AEDを躊躇無く使用できると回答している。【結論】今回の結果を踏まえ、校内の設置場所を再考慮することでAEDの有効性をさらに高めることにつなげたい。