15:10 〜 17:40
[SEV-03] 弁輪温存を目指した右室流出路再
[背景] 長い歴史があるTOF修復術ではあるが、現在でも”何時すべきか?”、”どこまで弁、弁輪を残そうとするべきか?”、
”右室切開の用い方”などが論点として残っている。
我々は以前より経右房ー肺動脈修復術で弁輪を残そうとしてきたが、
術前エコーで正常の65-70%(-3SD)程度からの肺動脈弁輪症例で弁尖が流出路筋肉に埋もれる程度の強い症例に
同部筋肉の再狭窄に伴う再手術を必要とする頻度が高かった。
この点を踏まえ、2005年頃からシカゴから報告されたvalve-sparing approachを基本にして、
上記境界領域例とそれより更に小さい正常の55-60%(-5SD)の症例にも弁輪温存型修復術を実施してきた。
流出路修復は、弁上部狭窄については自己心膜によるパッチ拡大(前後交連例にはパンタロン型、左右交連例には前面に楕円型+後壁形成)、
弁性狭窄と右室流出路狭窄には図のようなな対応を基本として対応した。
[成績] 92例(2005-15:VSD1 10例、AP shunt後 21例、-4SD以下 19例。9.4±5.3kg、7.4±1.6ヶ月)。
弁輪温存率 VSD2 75/82(92%)、VSD1 3/10(30%)。 平均観察期間約6年で死亡例なく、温存した弁輪は体格に合わせて成長し、統計学的に流出路狭窄の程度は悪化せず、逆流増悪も認めなかった。ただし、流出路狭窄に対する再手術は2例(VSD1,VSD2 各1例)。
今回は、基本術式のビデオを中心に提示し、再手術の経験を踏まえたコメントをすることで貢献したい。
”右室切開の用い方”などが論点として残っている。
我々は以前より経右房ー肺動脈修復術で弁輪を残そうとしてきたが、
術前エコーで正常の65-70%(-3SD)程度からの肺動脈弁輪症例で弁尖が流出路筋肉に埋もれる程度の強い症例に
同部筋肉の再狭窄に伴う再手術を必要とする頻度が高かった。
この点を踏まえ、2005年頃からシカゴから報告されたvalve-sparing approachを基本にして、
上記境界領域例とそれより更に小さい正常の55-60%(-5SD)の症例にも弁輪温存型修復術を実施してきた。
流出路修復は、弁上部狭窄については自己心膜によるパッチ拡大(前後交連例にはパンタロン型、左右交連例には前面に楕円型+後壁形成)、
弁性狭窄と右室流出路狭窄には図のようなな対応を基本として対応した。
[成績] 92例(2005-15:VSD1 10例、AP shunt後 21例、-4SD以下 19例。9.4±5.3kg、7.4±1.6ヶ月)。
弁輪温存率 VSD2 75/82(92%)、VSD1 3/10(30%)。 平均観察期間約6年で死亡例なく、温存した弁輪は体格に合わせて成長し、統計学的に流出路狭窄の程度は悪化せず、逆流増悪も認めなかった。ただし、流出路狭窄に対する再手術は2例(VSD1,VSD2 各1例)。
今回は、基本術式のビデオを中心に提示し、再手術の経験を踏まえたコメントをすることで貢献したい。