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[I-OR11-04] ファロー四徴症術後遠隔期における心筋バイアビリティと局所ストレインに関する検討
Keywords:ファロー四徴症, 心臓MRI, ストレイン
【背景】ファロー四徴症術後遠隔期の心臓MRI(CMR)において、ガドリニウム遅延増強効果(LGE)を認めることは少なくない。しかし、LGE領域と心機能の関連性は明らかではない。【方法】ファロー四徴症術後遠隔期の31症例(男性20例、女性11例、平均年齢17.0±6.3歳)に対してCMRを施行した。心室壁運動の局所ストレインは、MRI心筋タギング法を用いて解析を行った。【結果】LGE領域を認めた症例は11例であった。全てのLGE領域は、心室中隔の中下壁に認められた。LGE領域を認める症例群は、認めない群と比較して有意に年齢が高かった(20.3±9.3 vs. 15.1±2.8歳、P=0.006)。LGE領域のradialストレインは、LGE領域を認めない群と比較して有意に低下していた(1.3±0.7 vs. 3.5±2.6%)。血漿BNP値は、LGE領域を認める群で有意に高値であった(35.8±23.2 vs. 19.6±14.9 pg/mL)。両心室の容積、駆出率、肺動脈弁逆流率、circumferentialストレインは両群間で有意差を認めなかった。【結論】ファロー四徴症術後遠隔期に認められるLGE領域では、radialストレインの低下と血漿BNP値の上昇を認め、心筋バイアビリティと局所ストレインの関連性が示唆された。