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[I-OR11-05] 経皮的心房中隔欠損症閉鎖術後に対するthree-dimensional echocardiography(3DE)を用いた周囲構造までの距離の成長評価
Keywords:Amplatzer Septal Occluder, diameter, Three-dimensional echocardiography
【背景】Amplatzer Septal Occluder(ASO)による二次孔型心房中隔欠損の経皮的閉鎖術は、開心術の代替手段である。ASOではdeviceと大動脈縁の接触は遠隔期の心臓穿孔のリスクである。【目的】Three-dimensional echocardiography(3DE)を用いて小児の成長に伴うdeviceと周囲構造の距離(diameter)の変化を評価する。【対象】期間:2007年1月-2013年12月にASOを施行した60人(7(3-13)歳、男児27人)。【方法】ASO急性期(中央値1(1-3)日後)と遠隔期(中央値1833(459-3361)日後)で3DEを実施し、diameter(aortic(d-Ao)、d-superior、d-SVC、d-posterior、d-IVC、coronary sinus(d-CS)、tricuspid valve(d-TV)、mitral valve(d-MV))を計測する。3DEは4CVで撮像し、超音波装置はPhilips社製iE33、EPIQを、プローブはX7-2、X5-1を、解析にはQLABを用いた。3次元画像を作成しdeviceを中心として任意断面にてdiameterを計測する。【結果】3DEでは、急性期vs遠隔期:d-TV=10.3±2.9 vs 13.3±3.0、d-MV=6.9±2.4 vs 9.0±2.5、d-posterior=3.5±1.4 vs 4.7±1.8、d-SVC=14.2±2.9 vs 16.1±3.4、d-IVC=14.8±3.7 vs 16.7±3.6、d-superior=7.9±2.3 vs 10.6±2.6、d-CS=4.0±2.1 vs 5.6±2.3、d-Ao=1.0±1.1 vs 1.7±1.5、いずれも有意差あり(p<0.001)。d-Ao 0mmの症例では遠隔期にも成長を認めなかった。2DEでは、d-TV=8.8±2.8 vs 10.0±3.4、d-MV=5.7±2.6 vs 7.2±2.7は有意差を認めたが(p<0.001)、それ以外のdiameterで有意な成長はなかった。【結語】3DEは多断面で計測が行えるため正確な評価が可能であり、またASO 後に周囲構造との距離が0mmである場合は遠隔期にも成長を認めなかった。