The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Free Paper Oral

外科治療

Free Paper Oral 17 (I-OR17)

Fri. Jul 7, 2017 1:55 PM - 2:45 PM ROOM 6 (Exhibition and Event Hall Room 6)

Chair:Yutaka Imoto(Cardiovascular and Gastroenterological Surgery, Kagoshima University Graduate School of Medical and Dental Sciences)

1:55 PM - 2:45 PM

[I-OR17-02] 心房中隔欠損症に対するAmplatzer Septal Occluder後合併症に対する外科手術症例の検討

片桐 絢子1, 坂本 貴彦1, 長嶋 光樹1, 松村 剛毅1, 梅津 健太郎1, 寶亀 亮悟1, 古田 晃久1, 五十嵐 仁1, 村上 弘典1, 朴 仁三2, 山崎 健二1 (1.東京女子医科大学病院 心臓血管外科, 2.東京女子医科大学病院 循環器小児科)

Keywords:心房中隔欠損, Amplazer, デバイス除去

【はじめに】心房中隔欠損症(ASD)に対する治療はAmplatzer Septal Occluder(ASO)の出現により大きく変化し、創部が残らないことや体外循環を用いずに済むことから多くの症例で施行されるようになったが、なかには致死的な合併症が存在するのも事実である。当院におけるASO後の合併症に対する外科症例を検討した。【対象】対象は2008年から2016年の間にASO後の合併症に対して外科手術を施行した7例。男性2例、女性5例。【症例】最近の1例を提示する。69歳男性。2012年2月24日にASO施行。2016年12月、外来エコーにてDeviceに付着する左房内浮遊血栓を疑われて入院、食道エコー、CT、MRI等により左房粘液種が疑われた。12月26日、摘出術を施行。剪刀にてDeviceを心房中隔壁とともに摘出し、残存ASDを自己心膜にて閉鎖した。病理組織標本は陳旧性の血栓であった。【結果】発症年は2008年1例、2010年1例、2011年2例、2012年1例、2014年1例、2016年1例と平均化していた。手術時年齢は7歳~76歳(中央値38歳)、ASOから手術までの期間は0日から4年10か月(1.5か月)。Preshock状態の1例でヘリコプター搬送後に手術室直接入室の緊急手術をおこなった。手術適応はDeviceの心内脱落2例、Erosion2例、MR増強1例、左房内血栓1例、大腿動静脈瘻1例で施行手術は体外循環+心停止下にDevice摘出+ASD閉鎖6例、大腿動静脈瘻修復1例であった。Erosionの1例では併せて左房壁、大動脈壁の修復をおこなった。手術死亡、遠隔死亡ともになし。現在、全員外来で経過観察中。【考察】9年間で7例のASO後手術症例を経験し、発生頻度は平均化していた。ASO後時間の経過した症例では摘出に工夫を要した。