The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Free Paper Oral

成人先天性心疾患

Free Paper Oral 22 (I-OR22)

Fri. Jul 7, 2017 9:40 AM - 10:30 AM ROOM 7 (Seminar and Exchange Center, 2F The Music Studio Hall)

Chair:Yoshie Ochiai(Department of Cardiovascular Surgery,JCHO Kyushu Hospital )

9:40 AM - 10:30 AM

[I-OR22-02] 右室流出路再建術後遠隔期肺動脈弁閉鎖不全に対する早期肺動脈弁置換術の検討

本川 真美加, 杉本 晃一, 岡 徳彦, 柴田 深雪, 宮田 有理恵, 宮地 鑑 (北里大学医学部附属病院)

Keywords:右室流出再建, 肺動脈弁置換, 成人先天性心疾患

【目的】肺動脈弁輪切開を伴う右室流出路再建(RVOTR)を行った先天性心疾患修復術後の遠隔期問題として肺動脈弁閉鎖不全(PR)による右室拡大による右室機能不全がある.当院ではMRIやカテーテル検査での右室拡張期末期容積(RVEDVI)、心電図上QRS幅,Brain Natriuretic Peptide(BNP)値,臨床症状を総合的に判断し,右心機能維持を目的とした術後PRに対する肺動脈弁置換術(PVR)を積極的に行っている.【方法】2008年3月から2016年12月の間に当院で施行した先天性心疾患修復術後PVR25例(男13例,女12例)を対象とした.全例で動悸等の臨床症状を認めた.心内修復術からPVRまでが15年以上のL群(N=15)と15年未満のS群(N=10)に分けた.心内修復術時平均年齢はL群2.6±3.1歳,S群1.9±0.9歳,心内修復術後からの経過時間はL群23.6±9.2年,S群13.1±1.2年.心臓超音波検査では10例にmoderate以上の三尖弁逆流(TR)を認めた.術前後の心臓カテーテル検査,MRI検査,採血,心電図所見を後方視的に検討した.【成績】手術死亡,遠隔死亡を認めなかった.全例に生体弁でのPVR,10例に三尖弁形成術を施行.術前データはRVEDVI:L群116.8±27.3ml/m2、S群117.5±22ml/m2、平均右室駆出率(RVEF)がL群49±9.6%、S群56.8±4.9%,術前BNP:L群57±59pg/dl,S群57±43pg/dl、QRS幅:L群157±28ms,S群144±23ms.術後データはBNP値:L群34.7±23.7pg/dl,S群27.7±10.4pg/dl,RVEDVI:L群106±14ml/m2,S群81.0±5.6ml/m2,QRS幅:L群147±26ms,S群133±22ms.術前RVEFのL群とS群の比較で有意差(p=0.04)を認めたが,それ以外のfactorでは各群の比較,術前後の比較で有意差は認めなかった.【結論】両群においてRVEDVI,BNP値,QRS幅の改善を認めた.しかしながら,修復術後15年以上経過するとRVEF低下をきたすことが示唆され,右室機能を温存した状態での手術介入を目指すために修復術後15年以内でのPVRが妥当と考える.