6:00 PM - 7:00 PM
[I-P04-08] Ospyka CatcherによるAmplatzer septal occlude(ASO)、Figulla Flex 2(FF2)及びAmplatzer ductal occlude(ADO)の回収シミュレーション
Keywords:Ospyka Catcher, ASO, ADO
(背景)経皮的ASD閉鎖術、PDA閉鎖術後に脱落などの理由でデバイスの回収を要する確率は0.5%程度と報告されている。脱落した場所やデバイスの向きなどによりカテーテルによる回収が困難な場合もある。2015年2月に薬事承認されたOspyka Catcherを用いてASOとFF2、ADOを回収する模擬実験を行った。(方法)ASO16mmとFF2 16.5mmをOspyka Catcherを用いてそれぞれ(1)RAディスク側中央のネジ(ボール)部位(2)RAディスク側中央のネジ(ボール)周囲(3)LAディスク側(4)デバイス辺縁を把持し、メディキット9Fr、11Fr、12Fr、14Frに引き入れた。また、ADO 8mm/10mmを(1)肺動脈側デバイス(2)デバイス辺縁(3)リテンションスカート側を保持しメディキット7Fr、9Fr、11Frに引き入れた。(結果)ASO:(1)ネジ部位を縦方向から把持不能、横方向から把持するとシースへ入る際にずれて脱落。(3)LAディスクの突起の近くを把持した場合のみ12Fr、14Frで回収可。(4)回収不可。FF2:(1)シースに入る際にずれて脱落。(2)ボール周囲を深く掴むと11Fr、12Fr、14Frで回収可。(3)LAディスクの内側1/3程度の場所を掴むと12Fr、14Frで回収可。(4)回収不可。ADO:(1)9Fr、11Frで回収可。(2)9Fr、11Frで回収可。(3)11Frで回収可。(考察)思いがけずデバイスが脱落した場合、多くはグースネックスネアとロングシースで回収可能であるがカテーテルで回収できない場合、外科的回収が必要である。Ospyka Catcherは鉗子で挟む形でデバイスを把持できる。容易にデバイスに引っかかり、その把持力は強い。実際にFF2が脱落した際に、スネアタイプのカテーテルでは回収できずにOspyka Catcherで回収できたという報告もある。さらに今回の実験の結果、ADOの回収において、より有用であると思われる。(結語)Ospyka CatcherによるASO、FF2の回収はスネアタイプで回収不可な場合でも試してみる価値がある。ADOの回収はデバイスの向きによっては第一選択になり得る。