Symposium 2 (I-S02)

[I-S02-01] Right Timing to Consider Transplant and Ventricular Assist Device

^○Takahiro Shindo¹,Ryo Inuzuka¹,Yasutaka Hirata²,Minoru Ono² (1.Department of Pediatrics, University of Tokyo Hospital, 2.Department of Cardiac Surgery, University of Tokyo Hospital)

2010年に改正臓器移植法の施行、2015年に小児用補助人工心臓EXCORの保険償還がなされて国内の小児重症心不全治療は新たな局面を迎えた。毎年わずかながら年少者からの臓器提供が行われるようになり、EXCORを装着して心臓移植に到達する例も認められるようになった。これまでは手遅れと判断されたような重症例でも心臓移植に到達することができるようになったが、一方で各医療機関の担当医師は「いつ心臓移植適応を考慮すべきであるのか、各医療機関で行っておくべき検査は何なのか、補助人工心臓の適応があるのかどうか、あるとすれば技術・医療資源の観点から可能であるのかどうか」という新たな問題に直面することになった。これらの問題について学会から提示されている指針に実施施設の経験、2015年から運用を開始した小児重症心不全治療窓口の経験を交えて概説する。