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[II-P22-08] Amplatz ASD occluderのMRIによる評価
Keywords:ASO, MRI, アーチファクト
(背景)Amplatz ASD閉鎖術(ASO)の今やASD治療の主流をなすようになってきている。(目的)ASO後のOccluderを含む心臓のパフォーマンスをMRIを用いて評価した経験を報告する。(方法)ASO後の4例を対象に検討した。MRI装置はGE社製Signa HDx 1.5T(コイル:8ch.Cardiac coil、撮像シーケンス: FIESTA(心電図同期)ならびにPhilips Ingenia 1.5T (シーケンス : Balanced TFE)を用いた。(結果)(1)閉鎖栓はすべて明瞭に観察可能であった。(2)今回の検討では1例で閉鎖栓の変形ありと判定された。(3)全例occluderは上行大動脈側心房壁と拍動に伴い接触しているように見えたが、”erosion”発生は無かった。(4)occuderの存在により心房内血流は乱流であった。(5)血栓形成はなかった。(6)検査の合併症はなかった。(考案)今回1例で閉鎖栓の細いワイヤーと思われる線状構造物が数本右房に突出し揺らめくように動き、閉鎖栓中央付近から短絡血流がみとめられた。確認のため3D-CT(単純撮影)を行ったが閉鎖栓の破損はなかった。このためMRI検査画像は「アーチファクト」と判断した。MRIは肉体的な負担が少ない上、繰り返し実施可能であり良いツールと思われるが、「異常所見」が出た場合、CTなど他の手段で確認する必要があると思われた。(結論)MRI検査はADO後の経過観察に有用であるが「異常所見」が認められた場合には他の方法を組み合わせて慎重に判断する必要がある。