The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Symposium

Symposium 9 (II-S09)

Sat. Jul 8, 2017 10:10 AM - 11:40 AM ROOM 7 (Seminar and Exchange Center, 2F The Music Studio Hall)

Chair:Shinnichi Ohtsuki(岡山大学医学部小児科)
Chair:Kenichi Kurosaki(国立循環器病研究センター小児循環器集中治療室)

10:10 AM - 11:40 AM

[II-S09-04] Usefulness and problem of remote monitoring in congenital heart disease and children

Daiji Takeuchi1, Nishimura Tomomi1, Keiko Toyohara1, Ryuta Henmi2, Hirohisa Iwanami2, Daigo Yagishita2, Morio Shoda2, Insan Park2 (1.The department of pediatric cardiology, Tokyo Women's medical University, 2.The department of cardiology, Tokyo Women's medical University)

Keywords:遠隔モニタリング, ペーシング治療, 先天性心疾患

【背景】近年、ペーシングデバイス管理において遠隔モニタリング(RMS)が導入されているが、小児や先天性心疾患(CHD)におけるRMSの報告は未だ少ない。【目的】小児/ CHDにおけるRMS導入例の有用性と問題点を検討する事。【方法】対象は当院でRMSを導入された159例(年齢中央値35歳: 2-76歳、心外膜リード38例、CHD 125例を含む)。RMS割合は、BIOTRONIKS社50%、 MEDTRONIC社23%、SJM社23%、Boston社4%。対象をペースメーカ(PM)群79例、両心室ペーシング(CRT-P)群11例、植え込み型除細動群(ICD)群50例、CRT機能付きICD(CRT-D)群15例に分類し、各群で重要なアラートの内容と対処、問題点について検討した。【成績】今までに200以上のアラートが届いているが、中でも重要なアラートを21アラート/17例に認めた。アラート内訳は、PM群:リード不全 2(心外膜リード1)、CRT-P群:心室頻拍 2、ICD群:VT/VF治療10, リードノイズ1、CRT-D群:VT/VF治療4, 早期電池消耗1 , 左室ペーシング率低下1。重要なアラートの40%は無症状であった。また、RMSデータからICD/CRT-DのICD作動の約30%は不適切作動と判断した。無症候であったアラートを含め重要なアラートに対しては設定変更、薬物調整、リード追加、アブレーションなどの早期対応が可能であった。一方、メーカー間のアラート基準の相違、RMSのコスト面、RMSでのアラートに引っかからないペーシング不全やICD作動も存在する、ハッキングの可能性など注意すべき問題や課題もある。【結論】小児/CHDのペーシングデバイス管理におけるRMSは、注意点や課題もあるが、リード不全やICD不適切作動への早期発見と対応に有用である。