The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster(multiple job category)

家族支援

Poster(multiple job category)1 (II-TRP1)

Sat. Jul 8, 2017 6:15 PM - 6:40 PM Poster Presentation Area (Exhibition and Event Hall)

Chair:Mitsuyo Wada(Shizuoka Children's Hospital)

6:15 PM - 6:40 PM

[II-TRP1-01] 心疾患産婦と非心疾患産婦の育児状況に関する調査

福間 睦子1, 桂木 真司2 (1.榊原記念病院 看護部, 2.榊原記念病院 産婦人科)

Keywords:心疾患産婦, 産褥期育児生活肯定感尺度, アンケート調査

【背景】A院心疾患産婦はNYHA1が多く,妊娠分娩時管理は必要だが産後は通常産婦と同様のケアを行っている。産後は生活環境、心身の急激な変化、疲労感増大や睡眠量減少を生じる。それらと産後の育児状況の関連性を考え、産後生活・家族サポート状況、ニーズを知ることで今後の支援を考えることとした。【目的】妊娠~産後1ヶ月の育児生活、本人の希望支援、家族の支援現状を明らかにする。【方法】調査期間2016年8月。自記式アンケート調査。A院出産の1年以内の心疾患産婦・非心疾患産婦、計100名を対象者とした。EXCEL2010を使用し統計処理を行った。倫理的配慮として当院倫理委員会の承認を得て調査を実施した。【結果】心疾患産婦16名、非心疾患産婦39名(回収率55.0%)の回答を得た。産後1ヶ月間に一緒にいた支援者は、心疾患産婦:夫56.3%、非心疾患産婦:実母51.3%だった。産褥期育児生活肯定感尺度改訂版より「親としての自信」「自己肯定感」「生活適応」「夫のサポートに対する認識」の4因子を検討したが、今回の調査では全体として「親としての自信」得点が高く、経産婦に「自己肯定感」得点が高い傾向にあった。心疾患産婦では「生活適応」得点が低い傾向があったが「夫のサポートに対する認識」得点は高い傾向であった。非心疾患経産婦では「夫のサポートに対する認識」得点がやや低い傾向であった。【考察】親としての満足感は、初産婦では育児行動に対する自信、経産婦では肯定的な自己評価と密接な関係を持ち、夫との関係性が母親の育児生活感情に大きく影響があると言われているが、今回も同様の結果がみられたと思われる。しかし、生活適応に関して心疾患産婦の得点が低い傾向にあり、通常の産後生活による心身の負担が大きいのではないかと推察された。