第53回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

一般ポスター(多領域専門職部門)

家族支援・ケア実践

一般ポスター(多領域専門職部門) 2 (II-TRP2)
家族支援・ケア実践

2017年7月8日(土) 18:15 〜 18:40 ポスターエリア (1F 展示イベントホール)

座長:森貞 敦子(倉敷中央病院 小児病棟)

18:15 〜 18:40

[II-TRP2-01] 患者、家族のニーズにあった情報提供を目指す

大石 志津 (静岡県立こども病院)

キーワード:家族支援, コミュニケーションツール, 情報提供

[背景]循環器集中治療室では入院中の過ごし方や退院後の生活について、症状に合わせたパンフレットを用いて説明しているが、急性期の家族は精神的な余裕が無いため、看護師が提供する情報を受け止められず情報が伝わりにくい。入院中や退院後の生活をイメージしやすくする方法の一つとして、病棟内にある掲示板を使用し、情報を提供することを考えた。[目的]掲示板を活用し、患者、家族のニーズにあった情報を提供する[方法]病棟スタッフ間で、どのような情報を提供するかを決定し、多職種の協力を得て写真や紹介文を掲示。退院指導の一つであるBLSの様子や、状態が安定後転棟する病棟の紹介、他部門の活動内容などを提示。掲示が2回更新された後、患者、家族へ質問紙調査の実施。本研究は倫理委員会の承認を得ている。[結果]研究対象者8組中8組より回答を得る。掲示の内容は、87%が参考になったと答え、掲示は続けたほうが良いという回答であった。家族の反応として、BLSのイメージができた、転棟する予定の病棟の雰囲気が伝わったという感想が聞かれた。また、今後掲示して欲しい内容では、病院のインフォメーション、各部門の紹介や活動内容、病棟のお知らせ、というニーズが得られた。[考察]家族が精神的な余裕を持てた時に、病棟内の掲示板から視覚的情報が得られ、入院中や退院後の生活を考えるきっかけになり、掲示板を有効活用できたと考える。また多職種と掲示物内容を検討したことで、患者、家族に必要な情報の提供ができたと思われる。さらに、家族は、発信した情報から入院中や退院後の生活がイメージしやすくなり、具体的な質問や不安の表出ができるようになったと考える。掲示板の情報提供方法を見直したことで、家族への情報が伝えやすくなり、有効なコミュニケーションツールの一つになったと考える。[結論]効果的な情報発信は、看護の役割であり、掲示板は容易に活用できるツールのひとつである。