The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster(multiple job category)

家族支援・ケア実践

Poster(multiple job category)2 (II-TRP2)

Sat. Jul 8, 2017 6:15 PM - 6:40 PM Poster Presentation Area (Exhibition and Event Hall)

Chair:Atsuko Morisada(Kurashiki Central Hospital)

6:15 PM - 6:40 PM

[II-TRP2-03] 先天性心疾患児をもつ家族へのサポートグループの導入

小川 理絵子1, 小田巻 由夏1, 嶋田 一樹2, 水島 みゆき2, 倉橋 郁乃1, 大石 知亜美1, 新井 希1, 中村 泉1 (1.静岡県立こども病院 循環器病棟, 2.静岡県立こども病院 心理療法室)

Keywords:家族のピアサポート, 心理士の介入, 家族ダイナミックス

【背景】先天性心疾患児をもつ家族は、育児や療育に対する不安が大きく、退院後の生活をイメージすることが難しい。【目的】家族同士が感情を吐露することで、先天性心疾患児を持つ家族の自責の念や、孤独感を軽減し、退院について肯定的に考えるきっかけを作る。【研究方法】対象:A病院入院中の先天性心疾患児の両親、主に初回入院の新生児の家族。方法1.看護師から疾患に関連する制度など10分間の講義後、心理士と看護師を含めた10人以内のサポートグループを構成し90分の語りを実施する。2.語りの後、アンケートや面談から、家族の想いを抽出し、サポートグループの語りがもたらす影響を質的に検討する。【倫理的配慮】A病院の倫理審査の承認を得ている。【結果】語りの内容は“自己紹介”“児の診断を受けた時の気持ち”“今の想い”“今悩んでいることや感じていること”などの項目を、その時のグループの会話の流れを考慮して展開した。実施後、回答を得た全員が参加してよかったと答えた。理由は“悩んでいるのは自分達だけではないと気付いたこと”“同じように大変な思いをしても前向きにとらえようとしている家族がいることを知ったこと”“手術を経験した家族に勇気づけられたこと”などがある。また“もっと早い段階で会に参加できればよかった”“次も機会があれば参加したい”との意見があった。【考察】サポートグループは、家族にとって安全な場として認識され、感情を吐露することで安寧をもたらし、不安を軽減させる。グループダイナミクスによりこれからの療育に対するイメージが拡大される。【結論】サポートグループでの語りは、家族が不安を吐露し、悩みを共有し整理することで、自責の念や孤独感を軽減させるのに有効である。サポートグループでの語りは退院を肯定的に考えるきっかけには直結しないが、退院を肯定的に考えるための前段階に、有効な介入の一つである。