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[III-EOP10-04] Figulla Flex II ASD OccluderとAmplatzer Septal Occluderの留置後の形態変化およびValsalva wall圧迫の比較検討
Keywords:心房中隔欠損, カテーテル治療, Occlutech
【背景】Figgula Flex II ASD occluder (FFIIO)はAmplatzer Septal Occluder (ASO) と比べerosionが極めて少ないとされるが、留置後の形態変化は明らかではない。【目的】FFIIOとASOの留置後の形態変化とValsalva wallへの圧迫を比較検討すること。【対象】当科で2016年2月からFFIIOを留置した38症例 (F群: 中央値年齢13歳、体重41.9kg; 平均ASD最大径15.8mm、device径20.2mm、Qp/Qs 1.93) と2005～2007年にASOを留置した78症例 (A群: 中央値年齢19歳、体重49.6kg; 平均ASD最大径16.2mm、device径21.0mm、Qp/Qs 2.67)。【方法】経食道心エコーでのdeviceの最厚時相のdevice径 (waist)、厚さ[中央部(Mid)、Ao側(Ao)、後壁側(Post)]、Ao側両disk edge間隔(Edg)、A shape例数(AS)、Valsalva wall圧迫例数(VP)に関して、留置直後と6ヶ月後の変化を検討し、F群とA群で比較検討した (2016年1月末では22例施行し、3月末までに38例施行予定)。【結果】留置直後 : 6ヶ月後 (mm)の順で、有意差 (p＜0.05) を (p) と記載した。F群、waist 15.2 : 14.9、Mid 12.3 : 8.9 (p)、Ao 16.8 : 14.4 (p)、Post 12.5 : 10.1 (p)、Edg 10.9 : 10.7、AS 15 : 18、VP 5 : 7。A群、waist 18.8 : 18.6 (p)、Mid 9.6 : 6.7 (p)、Ao 15.6 : 12.9 (p)、Post 12.7 : 9.9 (p)、Edg 10.1 : 8.6、AS 26 : 20、VP 1 : 15 (p)。F群とA群の比較では交互作用はないが、MidとEdg、ASで有意差を認めた。F群がA群に比しMidは薄くなるが、Edgが閉じずA shapeが保たれ、Valsalva wallの圧迫は増加しない傾向にある。【考察】両者ともdeviceは平坦化するが、FFIIOはEdgが開いたまま保たれるのでValsalva wallを圧迫せずerosionのriskが低くなる。Ao rimが広範囲に欠損している症例ではFFIIOをA shapeで留置することが望ましい。