The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Free Paper Oral

カテーテル治療

Free Paper Oral 41 (III-OR41)

Sun. Jul 9, 2017 8:30 AM - 9:20 AM ROOM 6 (Exhibition and Event Hall Room 6)

Chair:Kenji Baba(Department of Pediatric Cardiology, Interventional Radiology Center, Okayama University Hospital)

8:30 AM - 9:20 AM

[III-OR41-01] 経皮的肺動脈弁置換術施行適応と考えられるRastelli術後の右室流出路狭窄・肺動脈弁閉鎖不全症例の検討~経皮的肺動脈弁置換早期導入に向けて~

藤本 一途1, 北野 正尚1, 宮崎 文1, 大内 秀雄1, 津田 悦子1, 白石 公1, 島田 勝利2, 帆足 孝也2, 鍵崎 康治2, 市川 肇2 (1.国立循環器病研究センター小児循環器科, 2.国立循環器病研究センター)

Keywords:右室流出路再建術, 肺動脈弁閉鎖不全, 経皮的肺動脈弁置換術

【背景】経皮的肺動脈弁置換(TPVI) のMelodyRは2010年にFDAの承認を得て手術リスクの高い症例においても良好な成績を上げているが、本邦では未承認かつ適応患者数も不明なため治験の目処も立っていない。【目的】TPVIの適応と想定されるRastelli術後右室流出路狭窄(RVOTS)・肺動脈弁閉鎖不全(PR)の患者背景・患者数を明らかにする。【方法】当センターで生体弁付き導管の使用を除外したRastelli術後415例の内カテーテル検査を施行し現在体重30Kg以上のRVOTSもしくは中等度以上のPR患者116例に対して手術記録・カテーテルデータからFDAのHDE承認に準じたTPVI適応(A.心室容積適応:RVEDVI>150ml/m2又はRVEDV/LVEDV>1.7、B.心室圧適応:RV-PA圧較差35mmHg以上、C.形態的適応:RVOT径が14mmより大きいか使用conduit径16mm以上かつRVOT径22mm未満)の有無を検討し、想定されるTPVI適応患者数・デバイス径を算出する。【結果】TPVI適応のAかつCまたはBかつCを満たす群は49例(42%、Rastelli全体の12%)でRVOT径は前後径16.3±3.7、横径18.9±3.5mm (中央値±標準偏差)であり、右室流出路再々建術施行は29例(全体の7%)であった。使用されたconduitの素材数(TPVI適応/全体)は牛心膜35/169、ゴアテックス8/105、馬心膜3/30、自己心膜3/44であった。RVOT前後径・横径のより大きい径が14-20mmを16mmデバイス、16-22mm未満を18mmデバイスとした場合16mmデバイス29例(59%)、18mmデバイス39例(80%)であった。【結語】TPVI導入は外科的介入困難な多くのRastelli術後RVOTS・PR患者に恩恵をもたらすと予想される。