10:25 AM - 11:55 AM
[III-PD8-04] Trial of Closure of Large Patent Ductus Arteriosus with Severe Pulmonary Hypertension Using An Amplatzer Septal Occluder in An Adult Patient
Keywords:Amplatzer Septal Occluder, アイゼンメンジャー症候群, Amplatzer Duct Occluder
【背景】重度肺高血圧(sev.PH)を伴うlarge PDA(patent ductus arteriosus)の成人症例に対する閉鎖適応は確立されてない。また人工心肺を用いた外科的閉鎖は危険が高く,Amplatzer Duct Occluder(ADO)を用いた閉鎖も脱落の危険が高いと報告されている。【症例】35歳,女性。34歳時に心電図異常を契機に,large PDA,sev.PH,左・右上肺静脈狭窄・閉塞と診断された。心臓カテーテル検査で,肺動脈/大動脈圧比(Pp/Ps)は0.9から1.0のsev.PH,肺体血流比は1.75,肺血管抵抗は14 Um2であった。人工心肺を用いる必要がある外科治療は危険が高いと判断された。Balloon occlusion testでPs/Psは0.5未満へ低下したことから,全身麻酔を使用しないカテーテル閉鎖術を検討した。PDAはKrichenko type Eで,最狹部は12mm,膨大部は34mmであった。最大径で16mm迄のADOでは大動脈側への脱落の危険が高いと判断された。当院病院倫理委員会承認後に24mm ASOの留置を試みた。大腿静脈から大腿動脈へのwire loopを作成することで10F sheathを下行大動脈まで難なく配達できた。ASOの留置はスムースで,またwiggleでmigrationはしなかった。しかし,moderate leakageがあり,Pp/Psは1.0から0.9までしか低下しなかった。6か月程度でleakageが減少し,Pp/Psが低下することを期待してデタッチした。Pp/Psが低下した後に肺血管拡張薬を開始する予定である。【考察】本症例に施行したカテーテル治療およびその後の経過から,成人large PDAの閉鎖適応,閉鎖器具・方法,閉鎖後の内科的治療法に関して議論したい。