The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Free Paper Oral(multiple job category)

社会・家族支援・スタッフ教育

Free Paper Oral(multiple job category)5 (III-TRO5)

Sun. Jul 9, 2017 8:30 AM - 9:20 AM ROOM 2 (Exhibition and Event Hall Room 2)

Chair:Noriko Nakazawa(Nursing unit .Mt.Fuji Shizuoka Children Hospital)

8:30 AM - 9:20 AM

[III-TRO5-04] 循環器系混合病棟の小児患者を受け持つ看護師の抱える不安

石井 里美, 大久保 三和子, 石井 真寿美 (千葉県循環器病センター 看護局)

Keywords:小児循環器, 看護師, 不安

【背景】循環器系の混合病棟では、小児患者を受け持つ際不安や苦手意識が多く聞かれる。【目的】混合病棟で小児患者を受け持つ看護師が抱える不安とそれに対する対処方法を明らかにする。【方法】循環器系混合病棟に勤務する看護師を対象に小児患者を受け持つ際に抱える不安と対処に関する半構成面接と看護師経験等に関する質問紙調査。当該施設の倫理審査委員会の承認を得た。【結果】対象看護師は9名、看護師経験年数は1~19年、当該病棟の経験は1~4年だった。混合病棟で小児患者を受け持つ看護師が抱える不安は、18のカテゴリーと83のサブカテゴリー、対処は13のカテゴリーと30のサブカテゴリーが抽出された。不安のカテゴリーは、<経験する機会の少なさ><頼れるスタッフの少なさ>など学習や教育方法に関すること、<ケアのタイミングを決める難しさ><小児特有の観察への不安・難しさ><成長・発達に合わせた関わりへの困難感>など小児の観察・処置に関すること、<病態理解の難しさ><略語が多く分かりにくい><急変や処置への不安>など循環器特有の難しさの他、<育児方法・関わり方が分からない><担当が続くことへの負担感><親との関わりへの困難感>が挙げられた。対処のカテゴリーは<経験のあるスタッフへの相談><自己学習><育児や疾患の経験を生かす><文献・手順をみる><処置は経験者と一緒に行う><サポート体制の整備><(経験の少ない処置は)出来ないと意思表示が必要><医師からの病態・治療の説明>などが挙げられた。【考察・結論】総合病院の看護師は異動により経験のある看護師が減ったり、小児看護のモチベーションが高くないなどの場合があり、病棟にあった教育方法の見直しが必要と言われている。スタッフ間の情報交換の重要性や他職種との連携、急変時の対応の強化、日々の受け持ちやサポート体制の具体化、教育の見直しを行う必要性が示唆された。