The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster(multiple job category)

教育・管理

Poster(multiple job category)3 (III-TRP3)

Sun. Jul 9, 2017 1:00 PM - 1:30 PM Poster Presentation Area (Exhibition and Event Hall)

Chair:Fujiyo Miwa(Fukuoka Children's Hospital)

1:00 PM - 1:30 PM

[III-TRP3-03] 小児心疾患患児の術前多職種カンファレンスに対する看護師の意識調査

仁平 かおり1, 竹内 美穂1, 杉澤 栄2 (1.筑波大学附属病院 看護部, 2.関西医科大学附属病院 看護部)

Keywords:多職種カンファレンス, カンファレンスへの意識と意欲, 質問紙調査

【背景】A病院では2013年より先天性心疾患で心臓手術をうける小児患者を対象に術前多職種カンファレンスを実施している。各職種からの治療方針やケア計画、術前の問題点と対策などを情報共有し議論する場としている。しかし、看護師からの計画の提示や疑問、質問などの発言がほとんど見られないのが現状である。【目的】術前多職種カンファレンスに参加する看護師の実態を明らかにし、今後のカンファレンスの運営の改善をめざす。【方法】術前多職種カンファレンスの参加対象である、入院から退院までに患者に関わる看護単位(小児病棟・NICU・GCU、小児ICU、中央手術室)の看護師に無記名の自記式アンケート調査を実施した。なお、本研究は筑波大学附属病院倫理審査委員会の承認を得て実施した。【結果】アンケート回収率は31%であった。多職種カンファレンスに参加したいと考える人は100%であったが、カンファレンスの存在自体を知らないスタッフがいた。血行動態や術前の病態、術式や術後ケアのポイントを理解度に関わらず理解できたと100%が回答していたが、36%が病態や治療の説明を増やしてほしいと回答していた。発言することへの困難感を感じている人が57%で、カンファレンスで発言することに対する自信と知識不足を感じていた。【考察】カンファレンスで得た内容を基に看護ケアが提供できるようになったと答えており、カンファレンスはケアを洗練する場となりうる。一方、看護師からの発言が少ないことが現状にあり、有意義なカンファレンスとはいえないと考える。看護師の専門的な実践能力、多職種とのコミュニケーション力を育成することで有意義なディスカッションにつながると考えられる。【結論】多職種カンファレンスは、周術期看護を提供する上で重要である。発言への困惑感を感じている看護師も多く、今後のカンファレンスの運営方法の改善や専門的知識、コミュニケーション力の育成が課題である。