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[III-TRP3-05] 循環器集中治療室におけるクリニカルラダーの見直し
Keywords:クリニカルラダー, 人材育成, 成人学習
【背景】循環器集中治療室では、効果的な人材育成を目的とし2012年よりクリニカルラダーを使用している。4年経過し、新人看護師や異動者が多くなり、教育指導の強化が求められてきた。そのため、クリニカルラダーの問題点を抽出し、学習者に即するものに改正することで活用を目指す。【倫理的配慮】A病院の倫理審査で承認されている【目的】クリニカルラダーを改正し、効果的な教育体制を整える【方法】1.スタッフへのアンケートの実施。現在の教育プログラムとクリニカルラダーの活用に関して9項目の内容でアンケートを実施2.アンケート結果と現状をもとに問題点の抽出3.成人学習論から成人学習を捉える4.方法1.2.3に結果よりクリニカルラダーの改正【結果】アンケート回答36名。問題点として、1.クリニカルラダーの自己評価の困難さ、2.評価方法のばらつき、3.学習者の問題、の3点が明確となった。それぞれの問題点に対し、ラダーの内容修正、評価方法の基準設定、評価表の修正を行った。【考察】学習者が問題課題を意識し行動するためには、まず自己の能力を適正に認識する必要があると考える。しかし、成長段階にある学習者が自己を客観的判断することは難しく他者による修正が必要となる。当院では教育指導を必要とする学習者が半数以上を占めており、学習者の能力を適正に評価できていない。今回、他者評価基準を追加したことで、評価方法の統一化が図れた。また、学習者の特性として主体性の低下や課題意識の低下があげられる。成人の学習では自主性が必要である。そのため、学習者が自己の学習計画に参加することで、自発的に行動できると考える。そして、目標達成は自己の成長を実感し自信となり、学習意欲を高めることができると考える。【結論】能力向上のため自己能力を適正に認識することは、目標探求に必要である。学習者が自己の学習計画に参加することは自主的に自己能力向上に努めるきっかけとなる。