第54回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

男女共同参画セッション

男女共同参画セッション(I-DJK)
男女共同参画~病院・大学・学会のとりくみ

2018年7月5日(木) 10:00 〜 11:00 第7会場 (414+415)

座長:岩本 眞理(済生会横浜市東部病院こどもセンター 総合小児科)
座長:松井 彦郎(東京大学医学部附属病院 小児集中治療室PICU)

[I-DJK-03] “202030”をめざして –日本循環器学会の取り組み-

瀧原 圭子 (大阪大学 キャンパスライフ健康支援センター)

キーワード:男女共同参画, ダイバーシティ, キャリア支援

内閣府より女性の管理職への登用推進についての文書が2014年に提出され、「指導的地位に占める女性の割合を2020年までに少なくとも30%程度」とする目標の達成に向けて、様々な分野で取り組みを推進することが奨励されています。 日本循環器学会では女性循環器医をとりまく勤務環境を改善し、子育てしながら仕事を継続しキャリア形成できる勤務体制を確立するため、2010年に男女共同参画委員会が設立されました。勤務環境は地域により問題点が異なるため、9つの支部を代表する委員から委員会を構成し、地域の問題解決を優先するとともに、さまざまなアクションプランを実施してきました。 2012年には会員数に応じた女性評議員、2013年からは年次学術集会において会員数に応じた女性座長の登用、2014年には「勤務環境改善のための提言」をリリースするとともに、年次学術集会及び各地方会において委員会主催のセミナーを毎年開催してきました。一方、キャリア支援として女性研究者奨励賞や国際学会での女性発表者へのトラベルアワードも設置し、昨年には女性会員のネットワークを強化するために、女性循環器医コンソーシアム(JCS―JJC)を設立しました。さらには、意思決定機関への平等な参加が奨励されていることより、2016年度からはすべての委員会において女性委員の参画を、また各学術賞選考委員会においても女性委員を1名以上指名することになりました。 以上のように、仕事の継続支援とキャリア支援を2本柱としてさまざまな施策に取り組んできましたが、まだまだ指導的立場・意思決定機関への女性医師の参画は不十分であり、意識改革を含めた男性医師への働きかけや制度の確立が望まれています。