[I-MOR06-04] 当院におけるNorwood手術の現状
Keywords:Norwood, HLHS, mortality
【背景】Norwood手術mortalityは1999年67%から2014年22%に飛躍的進歩を遂げた。当院では1984年から2005年まで17例に対しNorwood手術(NW)を行い生存3例(mortality82%)という結果から、2006年より方針を変更した。【目的】2006年以降、当センターにおけるNW手術の中期現状を明らかにする【方法】2006年から2015年までの10年でNWを行った10例(男児:6、女児:4)を対象とした.疾患の内訳はHLHS:5例(AA/MA:3, AS/MS:2)、HLHS variant:4例、IAA complex:1例。2例に新生児NWを行ったが、残り8例に両側肺動脈絞扼術(Bil PAB)を先行させた。Bil-PAB先行8例のNW肺血流源はRV-PA shunt:5、Glenn:2、BT:1例であった。【結果】死亡2例(NW手術死亡1例(HLHS variant)、Glenn後肺循環不全1例)。Fontan到達は4例(HLHS:3、variant:1)。IAA complexにYasui手術を施行した。2例がFontan待機中。残り1例はGlenn後肺高血圧でfollow中.【結語】両側肺動脈絞扼による新生児期ポンプ介入回避、麻酔を含めた周術期管理の向上により成績は改善(mortality20%)されたものの、最終手術(Fontan/Yasui)到達は50%と低く、今後さらなる改善が必要である。