The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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一般口演

電気生理学・不整脈

一般口演07(I-OR07)
電気生理学・不整脈 2

Thu. Jul 5, 2018 10:50 AM - 11:40 AM 第4会場 (303)

座長:鈴木 嗣敏(大阪市立総合医療センター 小児不整脈科)
座長:籏 義仁(昭和大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センター)

[I-OR07-05] 本邦におけるICDおよびCRT治療の現状: JCDTRデータベースより

朝海 廣子1, 清水 昭彦2, 三橋 武司3, 上山 剛4, 横武 尚司5, 西井 伸洋6, 関口 幸夫7, 岡村 英夫8, 森田 典成9, 新田 隆10 (1.東京大学医学部附属病院小児科, 2.山口大学大学院医学研究科保健学系学域, 3.自治医大学附属さいたま医療センター循環器科, 4.山口大学循環器内科, 5.北海道大学循環器内科, 6.岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科, 7.筑波大学医学医療系循環器内科学, 8.国立病院機構和歌山病院循環器内科, 9.東海大学医学部付属八王子病院循環器内科, 10.日本医科大学心臓血管外科)

Keywords:ICD, CRT, 不整脈

植え込み型除細動器(ICD)や心臓再同期療法(CRT)は小児においても使用が増加している。本邦の使用現状について検討した。方法:日本不整脈心電学会植え込み型デバイス委員会によるJCDTRデータベースより登録開始の2006年から2016年までの18歳以下で登録された症例を対象とした。結果:本データベースに登録されている27,064症例のうち212例が18歳以下であった。平均年齢は16歳であった。背景心疾患は不整脈疾患137例(65%)、心筋症63例(30%)、先天性心疾患9例(4%)であった。不整脈疾患のうち特発性心室細動が最も多く(28%)、次いでQT延長症候群が多かった(20%)。ICD、CRTP,CRTDは各々201(95%)、0(0%)、11(5%)だった。一次予防目的のICD植え込みは33例のみで、幼児では1人のみと少なかった。12歳以下の症例27例(12.7%)では、33%が心筋症の症例であり、CRT症例はなくICD症例のみであった。JCDTRは循環器内科主導のデータベースであり小児症例は十分含まれていない可能性もある。結果:過去10年間での小児におけるデバイス植え込みは年間平均20例で、植え込み件数や年齢分布に大きな変化は認めなかった。