The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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会長要望演題

会長要望演題01(I-YB01)
小児循環器専門医・心臓血管外科専門医を目指す若手医師からの演題

Thu. Jul 5, 2018 4:30 PM - 5:20 PM 第2会場 (301)

座長:川崎 志保理(順天堂大学 心臓血管外科)
座長:小林 徹(国立成育医療研究センター臨床研究センター企画運営部)

[I-YB01-05] 新生児/早期乳児における経カテーテル的動脈管閉鎖術

岡田 清吾, 宗内 淳, 渡邉 まみ江, 杉谷 雄一郎, 飯田 千晶, 白水 優光, 川口 直樹 (九州病院 小児科)

Keywords:カテーテルインターベンション, 早期産児, 低出生体重児

【背景】本邦では2016年から生後6か月未満,体重6kg未満の児に対してもAmplatzerTM Duct Occlude-I(ADO I)留置が可能となり,新生児あるいは乳児早期の症候性PDAに対するカテーテル治療が増加してくると考えられる.しかしながら,国内における新生児/早期乳児PDAのカテーテル治療成績に関する知見は不足している. 【方法】自施設でカテーテル治療を行った新生児/早期乳児の症候性PDA7例を後視的に検討した.【結果】在胎週数38(25―40)週,出生体重2,768(635―3,218)g,治療時年齢4か月(生後13日―5か月),治療時体重3,810(2,880―6,370)gであった.2例は早期産児(超低出生体重1例)であった.併存疾患はTrisomy 21(5例),二次孔心房中隔欠損(4例),肺出血(2例),播種性血管内凝固(1例),および慢性肺疾患(1例)であった.PDA最小径は3.8(1.1―5.3)mm,形態はKrichenko分類A型4例,C型2例,およびE型1例であった.肺体血流比は3.8(1.1―8.2)で,6例に肺高血圧を認めた.使用したデバイスはADO I 4例,AmplatzerTM Vascular Plug II 3例であった.全例完全閉鎖し,重篤な合併症はなかった.軽症の左肺動脈狭窄を1例認めた.【考察】従来手術を選択せざるを得なかった新生児/早期乳児症候性PDA症例に対しても,カテーテル治療が第一選択となる可能性が示唆された.