[I-YB01-05] 新生児/早期乳児における経カテーテル的動脈管閉鎖術
キーワード:カテーテルインターベンション, 早期産児, 低出生体重児
【背景】本邦では2016年から生後6か月未満,体重6kg未満の児に対してもAmplatzerTM Duct Occlude-I(ADO I)留置が可能となり,新生児あるいは乳児早期の症候性PDAに対するカテーテル治療が増加してくると考えられる.しかしながら,国内における新生児/早期乳児PDAのカテーテル治療成績に関する知見は不足している. 【方法】自施設でカテーテル治療を行った新生児/早期乳児の症候性PDA7例を後視的に検討した.【結果】在胎週数38(25―40)週,出生体重2,768(635―3,218)g,治療時年齢4か月(生後13日―5か月),治療時体重3,810(2,880―6,370)gであった.2例は早期産児(超低出生体重1例)であった.併存疾患はTrisomy 21(5例),二次孔心房中隔欠損(4例),肺出血(2例),播種性血管内凝固(1例),および慢性肺疾患(1例)であった.PDA最小径は3.8(1.1―5.3)mm,形態はKrichenko分類A型4例,C型2例,およびE型1例であった.肺体血流比は3.8(1.1―8.2)で,6例に肺高血圧を認めた.使用したデバイスはADO I 4例,AmplatzerTM Vascular Plug II 3例であった.全例完全閉鎖し,重篤な合併症はなかった.軽症の左肺動脈狭窄を1例認めた.【考察】従来手術を選択せざるを得なかった新生児/早期乳児症候性PDA症例に対しても,カテーテル治療が第一選択となる可能性が示唆された.