[III-PDT-01] 総合大学病院における医療者の「移行開始年齢」に関する意識調査
Keywords:移行期支援, 大学病院, アンケート
小児慢性疾患患者に対する成人移行期支援の重要性が認識され、全国の多くの施設で様々な取り組みが開始されている。当院では、2015年に多職種による「移行期支援外来設立タスクフォース」を立ち上げ、2016年6月から移行期支援外来を開始した。当院の移行期支援外来の特色としては、1.必ず医師と看護師が2名態勢で行うこと。 2.先天性心疾患に限らず、すべての基礎疾患の患者を対象とすること。3.患者をチェックリストで評価することを目的とせず、あくまで患者本人から将来の希望などを「よく聴く」ことから始めること。などが挙げられる。また、この外来設立に関連し、小児科・小児外科医師(2015年8月:N=60) 、小児系看護師(2015年12月:N=105)、成人診療科を含む病院全看護師(2015年12月:N=959)、成人診療科医師(2017年11月:N=15) などに対する意識調査を行ってきた。今回のシンポジウムでは、これらの外来の実態や各種意識調査の中から、「移行支援開始年齢」に焦点をあてて結果を報告するとともに、成人移行期支援の今後の方向性を探る議論の一助としたいと考える。