The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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ポスターセッション

周産期・心疾患合併妊婦

ポスターセッション23(P23)
周産期・心疾患合併妊婦 2

Fri. Jul 6, 2018 6:00 PM - 7:00 PM ポスター会場 (311+312+313+315)

座長:上野 健太郎(鹿児島大学病院 小児診療センター)

[P23-08] 当院における先天性心疾患の胎児診断に関する検討

吉田 賢司1, 伊藤 怜司1, 森 琢磨1, 飯島 正紀1, 安藤 達也1, 藤原 優子1,2 (1.東京慈恵会医科大学小児科学講座, 2.町田市民病院小児科)

Keywords:胎児診断, 先天性心疾患, 胎児超音波検査

【はじめに】当院では2001年の総合母子健康医療センター開設後、小児総合医療の推進を図っている。その一環として、先天性心疾患が疑われる児の胎児診断に小児循環器科医が積極的に参加するようになった。超音波検査技術・機器の進歩や他施設での修練の結果、その精度は年々高まっており、出生後すみやかな治療介入が可能となってきた。その一方で、いまだ胎児期と出生後の診断で乖離があるのも事実である。【目的】当院での先天性心疾患に関する過去の胎児診断例に関して検討し、診断精度を高めるとともに新生児早期に適切な治療介入を行えるようにすること。【方法】当院内の病歴要約システムに集約された診療録から、胎児診断をキーワードに症例を抽出し、先天性心疾患の診断がついた児50余例に関して後方視的に検討した。診断精度の年次推移を算出するとともに、当院で診断困難であった疾患を特定し、他施設既報と比較した。【結論】 血管の起始に関して判断が異なることはあったが、胎児期と出生後の診断で大きな相違はなく、少なくとも胎児診断の相違により治療介入の時機を逸することはなかった。