[P43-03] 肺動脈弁置換術後早期に人工弁不全を生じた3症例
キーワード:成人先天性心疾患, 肺動脈弁置換術, 生体弁不全
【背景】二心室修復術後遠隔期の肺動脈弁閉鎖不全症に対する肺動脈弁置換術(PVR)は確立された治療になりつつある。しかし生体弁を使用した肺動脈弁置換術には早期の人工弁不全による再手術という問題が生じうる。今回術後10年以内に再手術を検討すべき3症例を経験したので報告する。
【症例1】19歳男性。Fallot四徴症にたいして心内修復術後、16歳で肺動脈弁置換術(Epic 25mm)施行。術後早期より肺動脈弁狭窄を疑われ、狭窄の進行を認めていた。造影CTでは生体弁周囲に血栓あるいはパンヌスを疑う構造物を認め、それに伴う狭窄が疑われた。抗凝固療法でも改善なく、現在再手術待ち。
【症例2】22歳男性。Fallot四徴症に対して心内修復術後15歳で肺動脈弁置換術(Mosaic ultra 23mm施行)。経時的に肺動脈弁狭窄兼閉鎖不全症を認めるようになり再肺動脈弁置換術(Inspiris Resilia 25mm)施行。再手術時の所見では三尖のうち一尖が開放位で固定していた。
【症例3】13歳男性。動脈管依存性肺動脈狭窄に対して心内修復術後、8歳で肺動脈弁置換術(Mosaic Ultra 21mm)施行。術後次第に失神を認めるようになり、肺動脈弁狭窄の進行を認めていた。肺動脈弁狭窄兼閉鎖不全症を認めるようになっており、現在再手術待ち。
【考察】男性の20歳以下での肺動脈弁置換術は早期人工弁不全のリスクが高い可能性があり、その適応と使用する弁に関しては注意が必要であると思われる。
【症例1】19歳男性。Fallot四徴症にたいして心内修復術後、16歳で肺動脈弁置換術(Epic 25mm)施行。術後早期より肺動脈弁狭窄を疑われ、狭窄の進行を認めていた。造影CTでは生体弁周囲に血栓あるいはパンヌスを疑う構造物を認め、それに伴う狭窄が疑われた。抗凝固療法でも改善なく、現在再手術待ち。
【症例2】22歳男性。Fallot四徴症に対して心内修復術後15歳で肺動脈弁置換術(Mosaic ultra 23mm施行)。経時的に肺動脈弁狭窄兼閉鎖不全症を認めるようになり再肺動脈弁置換術(Inspiris Resilia 25mm)施行。再手術時の所見では三尖のうち一尖が開放位で固定していた。
【症例3】13歳男性。動脈管依存性肺動脈狭窄に対して心内修復術後、8歳で肺動脈弁置換術(Mosaic Ultra 21mm)施行。術後次第に失神を認めるようになり、肺動脈弁狭窄の進行を認めていた。肺動脈弁狭窄兼閉鎖不全症を認めるようになっており、現在再手術待ち。
【考察】男性の20歳以下での肺動脈弁置換術は早期人工弁不全のリスクが高い可能性があり、その適応と使用する弁に関しては注意が必要であると思われる。