第54回日本小児循環器学会総会・学術集会

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ポスターセッション56(P56)
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2018年7月7日(土) 13:00 〜 14:00 ポスター会場 (311+312+313+315)

座長:高橋 健(順天堂大学 小児科学講座)

[P56-04] 先天性心疾患おける心臓MRIカテーテル法によるPVRの測定

大山 伸雄1,2 (1.キングスカレッジ・ロンドン イメジングサイエンス・バイオメディカルエンジニアリング部門, 2.エバリーナ・ロンドン小児病院 先天性心疾患部門)

キーワード:Hybrid MRI, PVR, 心臓MRIカテーテル

【背景】先天性心疾患において肺血管抵抗値(PVR)の測定は、機能的単心室疾患において、心内修復術の選択における重要な意味をもつ。われわれは15年前よりX線透視と心臓MRIを併せ持つHybrid MRI Unitを保有し、これまでのべ300例以上の症例で心臓MRIカテーテルを経験した。当院におけるHybrid MRIの役割、方法、評価成績について報告する。【方法】MRI装置はPhilips社Achieva 1.5Tを用い、X線透視にはPhilips社 BV Pulseraを用いた。すべての患者はSevofluraneとRemifentanil静脈投与による全身麻酔下にて管理された。X線透視下またはリアルタイムMRI撮影下にてMRI対応カテーテル(Wedge catheter, Arrow)を挿入し、適切な心内および血管内圧を測定した後、カテーテルを肺動脈に留置した。MRI phase contrast法により主要血管流量を測定。観血的動脈圧測定と肺血動脈圧はMRI撮影時に同時連続モニタリングされた。PVR測定には20ppm NO + 100%酸素負荷テストを含んだ。【結果・考察】Hybrid MRIを使用したPVR測定は有用であり、Fick法を用いた標準的なカテーテル法と比べ正確であることを示した。Hybrid MRI Unitによる心臓カテーテルの最大の利点は放射線被ばくを最大限に抑えることであるが、MRI対応カテーテルやガイドワイヤーなどの使用にまだまだ制限がある。本発表ではこれに加え、当院で行なっている心臓MRI(胎児心臓MRIなど)の最新アップデートを合わせて報告する。