第55回日本小児循環器学会総会・学術集会

Presentation information

ポスターセッション

集中治療・周術期管理

ポスターセッション3(I-P03)
集中治療・周術期管理 3

Thu. Jun 27, 2019 5:40 PM - 6:40 PM ポスター会場 (大ホールB)

座長:上田 秀明(神奈川県立こども医療センター 循環器内科)

[I-P03-02] 小児心疾患症例におけるハイリスクチェックリストの有用性の検討

本村 誠1, 赤松 貴彬1, 和田 翔1, 今井 一徳1, 安田 和志2, 村山 弘臣3, 池山 貴也1 (1.あいち小児保健医療総合センター 集中治療科, 2.あいち小児保健医療総合センター 循環器科, 3.あいち小児保健医療総合センター 心臓血管外科)

Keywords:小児心疾患, 心停止, ハイリスクチェックリスト

<背景>小児心疾患症例の心停止の発生率は、他の疾患群に比べて有意に高い。病棟では心停止の予測にearly warning scoreの使用が報告されているが、PICUでの心停止を予測するモデルの報告は少ない。近年PICUでのハイリスクチェックリスト(HC)の有用性が報告1)されている。
<目的>PICUでの小児心疾患症例におけるHCの有用性の検討
<方法>HCは文献1)を改変したものを用い、2016年から2018年に当院PICUに入室した小児心疾患症例のうち、蘇生行為(胸骨圧迫またはアドレナリン投与)を要した症例を後方視的に検討した。また2017年8月のHC導入前後での患者特性、転帰の比較を行った。統計にはChi二乗、t検定を用い、p<0.05を有意差とした。
<結果>蘇生行為は32件27例(男児15例)、月齢5ヶ月(0-151)、体重5.6kg(2.5-40)、心臓外科術後8例、PIM3 10.1(1.1-99.7)、胸骨圧迫24件、アドレナリン投与のみ8件であった。後方視的にHCで全例ハイリスクに分類された。蘇生理由は体血圧維持困難が19件、低酸素7件、不整脈6件で、転帰は28日生存21例(71.8%)と良好であった。導入前後の比較において28日生存率、胸骨圧迫時間、自己心拍再開率に差はないが、事前の薬剤準備率と胸骨圧迫施行率は改善の傾向があった(p=0.08)。
<考察>蘇生行為を予測する上でチェックリストの感度は100%であった。またHCにより関連する患者ケアプロセス改善の可能性が示唆された。
<結語>PICU内で心疾患を有する小児患者においてHCは心停止のハイリスク患者のスクリーニングに有用である。またHCによって胸骨圧迫を減少させる可能性がある。
文献1) Niles DE, et al. A pragmatic checklist to identify pediatric ICU patients at risk for cardiac arrest or code bell activation. Resuscitation 99 (2016) 33-37