[I-P36-04] Hybrid stage 1後inter-stageで行った心臓カテーテル検査 ープレッシャーワイヤーの有効性ー
Keywords:プレッシャーワイヤー, Hybrid stage 1, 動脈管ステント
【背景】Hybrid stage 1後の心臓カテーテル検査は必要不可欠である。しかし絞扼術遠位肺動脈や、動脈管ステントjail部を超えた上行大動脈の圧力は通常のカテーテルでは測定できない。【目的】プレッシャーワイヤーを用いて血管圧力測定を行い、有効性を評価する。【対象】Hybrid stage 1後心臓カテーテル検査を行った18例中プレッシャーワイヤーを使用した16例(20手技)。【方法】・肺動脈へのアプローチ:大腿静脈から順行性に主肺動脈へウェッジカテーテルまたはJRカテーテルを挿入し、内腔に0.014インチプレッシャーワイヤーを通し肺動脈圧測定。順行性アプローチが出来ない例では大腿動脈から逆行性に動脈管ステント経由で主肺動脈へカテーテルを進めワイヤー挿入。・上行大動脈へのアプローチ:大動脈弓離断以外は大腿動脈から逆行性に下行大動脈から上行大動脈へプレッシャーワイヤーを挿入(動脈管ステントがjailしているときはステントストラット内をワイヤー通過)。大動脈弓離断では心房間交通経由順行性に上行大動脈へワイヤー通過。【結果】16例全ての肺動脈圧計測が可能であった(収縮期肺動脈圧mean, range 14, 10ー25mmHg、平均肺動脈圧11, 6ー20 mmHg)。大動脈弓離断以外全例で逆行性に上行大動脈圧計測が可能であった(下行大動脈上行大動脈収縮期圧較差1, 0ー16mm Hg。大動脈弓離断7例中2例で順行性アプローチによって上行大動脈圧測定が行えた。プレッシャーワイヤーによって明らかになった逆行性大動脈弓狭窄例に動脈管ステントストラットバルーン拡張術を行った。【考察】・肺動脈収縮期圧の測定ができないマイクロカテーテルと比較して、プレッシャーワイヤーは極細な血管内でも血流に干渉せず正確な圧力測定が可能。・ステントストラットを安全に通過させることができる。【結語】Hybrid stage 1後の評価心臓カテーテル検査にプレッシャーワイヤーは極めて有効である。