第55回日本小児循環器学会総会・学術集会

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海外留学報告会

海外留学報告会(I-SA)

Thu. Jun 27, 2019 10:20 AM - 11:50 AM 第6会場 (小ホール)

座長:古道 一樹(慶應義塾大学医学部 小児科)
座長:山村 健一郎(九州大学 小児科)

[I-SA-01] バーミンガム小児病院への留学報告

小島 拓朗 (埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科)

Keywords:AEPC交換留学, バーミンガム小児病院, カテーテルインターベンション

この度、日本小児循環器学会とAEPCとの交換留学制度に応募し、2019年3月中旬から5月下旬までの期間、英国バーミンガム小児病院で研修する機会を頂いた。私自身は元々カテーテルインターベンションに興味を持っており、またバーミンガム小児病院はカテーテルインターベンション症例数が豊富である事から、留学期間中は出来るだけ多くのカテーテルを見学させて頂こうと考えていた。実際に、留学期間中には多くのカテーテルを見学できた。日本では未だ導入されていないdeviceを用いた手技や、普段あまり見慣れない手技が新鮮であった一方、カテーテル全般において日本との作法の違いも多く見受けられ、興味深かった。直接指導に当たって下さったOliver Stumper先生は、非常に優れたinterventionalistであるだけではなく、優れた教育者でもあり、特にカテーテルインターベンションにおける多くのtips and tricksを教えて頂いた。カテーテル以外にも、日々のカンファレンスや外来・病棟診療などにも参加させて頂き、現地の患者さんやそのご家族と直接触れ合う機会を得る事もできた。Cardiac teamには、インターベンション以外にもImagingや心不全、胎児診断などを専門とする医師が在籍しており、また外科医も経験豊富である為、カンファレンスで学べる点も多かった。最後に、バーミンガムでの生活についても触れておきたい。バーミンガムは、英国ではロンドンに次ぐ人口を有する都市であるが、中心部から徒歩圏内に小児病院も寮もあった事から、移動に困らず便利であった。週末には市内を散策し、英国の文化に触れる事ができた。時には、同僚とパブやレストランで食事を摂る事もあった。生活に慣れてくると、ロンドンなど他の都市にも足を延ばしたが、それも良い経験であった。私の留学経験が、今後AEPCへの交換留学を考えておられる先生方の参考になれば幸いである。