[II-EL02-01] 心臓構造からみた不整脈治療のピットフォール
Keywords:Ablation therapy, Device therapy, Cardiac anatomy
不整脈治療におけるデバイス治療、アブレーション治療に代表される非薬物療法の進歩は著しく、その発展は続いている。とりわけ、アブレーション治療においては3Dマッピングの進歩により、その治療の安全性・確実性が増している。とは言え、一定の頻度で処置に伴う合併症(心穿孔による心タンポナーデなど)は存在している。非薬物療法では合併症を避け、処置を正確に施行するため正確な心臓構造情報が求められる。
近年、His束ペーシング・リードレスペースメーカなど新たなデバイス治療が提案・施行され良好な成績を収めている。両者に共通して求められることは、房室接合部から心室中隔にかけての正確な解剖である。そこに位置する刺激伝導系の解剖と電気生理学的所見との対応はなかなかイメージが難しい。ここではHis束の解剖と周辺構造、とりわけ線維性心臓骨格(fibrous cardiac skeleton)および膜性中隔(membranous septum)と関係を提示し、His束ペーシングの考え方を紹介するとともに、同処置を行う場合の構造的ピットフォールを紹介する。また、リードレスペースメーカ留置にあたっての処置上の問題点も考えてみる。
心臓内腔には、3Dマッピングに表現されない思いがけない多くの構造が存在する。表現されない理由およびその構造物を損傷した場合に考えられる合併症を紹介し、回避方法と注意点を構造の立場から考えたい。また、結果の解釈、とりわけ電位の解釈に影響を与える構造についても紹介したい。
近年、His束ペーシング・リードレスペースメーカなど新たなデバイス治療が提案・施行され良好な成績を収めている。両者に共通して求められることは、房室接合部から心室中隔にかけての正確な解剖である。そこに位置する刺激伝導系の解剖と電気生理学的所見との対応はなかなかイメージが難しい。ここではHis束の解剖と周辺構造、とりわけ線維性心臓骨格(fibrous cardiac skeleton)および膜性中隔(membranous septum)と関係を提示し、His束ペーシングの考え方を紹介するとともに、同処置を行う場合の構造的ピットフォールを紹介する。また、リードレスペースメーカ留置にあたっての処置上の問題点も考えてみる。
心臓内腔には、3Dマッピングに表現されない思いがけない多くの構造が存在する。表現されない理由およびその構造物を損傷した場合に考えられる合併症を紹介し、回避方法と注意点を構造の立場から考えたい。また、結果の解釈、とりわけ電位の解釈に影響を与える構造についても紹介したい。