[II-MS01-02] 若手小児心臓血管外科医の立場から -U-40アンケートを実施して
キーワード:若手育成, U-40, アンケート調査
現在、医者11年目、小児心臓外科3年目の小児心臓外科医見習い。演者らは日本心臓血管外科学会の下部組織であるU-40幹事であるが、U-40の先天性プロジェクトとして小児心臓外科医育成に関するアンケート調査を行った。この結果は2018年に開催の日本小児心臓外科医会CHSS Japan総会内のシンポジウムで発表を行ったが、今回Off the Job Training(OJT)方法や将来の展望についても内容の追加を行い、若手小児心臓外科医として修練をする立場として、どうすればモチベーションを続ける事ができるか、何を学ぶ必要があるのか、について発表する。
以下、アンケート結果について簡単に記す。
全国から223名の先生から回答、U-40世代からの回答が70%、9割の先生が医局に所属。小児心臓外科医は67名(33%)から回答、年間50~150例の小児開心術を行っている施設が60%, 所属している小児心臓外科医数は平均4.1名。小児心臓外科を選んだ理由は、「夢・志望・興味」「社会的理由」「手術が魅力的」、小児心臓外科を選ぶ覚悟を決めた理由は、上記の理由に加えて「子供を救いたい」という意見を多く得た。
小児心臓外科トレーニング満足度は平均 3.28。年間300例以上手術件数を行っている施設と、件数が少ない施設の間で満足度に有意差を認めた。OJT参加は50%の先生が経験、3DモデルやウレタンモデルでのDry Laboへ多くの期待が寄せられていた。
留学について、60%の先生が希望あり、70%の先生が必要性を感じていた。学会主導の留学制度があれば、75%の先生が利用するとの回答。
成人心臓外科・血管外科の先生のうち、75%が小児心臓外科のトレーニングを受けたことがある、もしくは必要と感じていた。成人先天性心疾患症例は90%の先生が経験。小児心臓外科を志したことがあって辞めた、もしくは従事していたが辞めた先生は28%。理由としては、「術前・術後管理が大変」「社会的理由」「術者になれない」などが挙げられた。
以下、アンケート結果について簡単に記す。
全国から223名の先生から回答、U-40世代からの回答が70%、9割の先生が医局に所属。小児心臓外科医は67名(33%)から回答、年間50~150例の小児開心術を行っている施設が60%, 所属している小児心臓外科医数は平均4.1名。小児心臓外科を選んだ理由は、「夢・志望・興味」「社会的理由」「手術が魅力的」、小児心臓外科を選ぶ覚悟を決めた理由は、上記の理由に加えて「子供を救いたい」という意見を多く得た。
小児心臓外科トレーニング満足度は平均 3.28。年間300例以上手術件数を行っている施設と、件数が少ない施設の間で満足度に有意差を認めた。OJT参加は50%の先生が経験、3DモデルやウレタンモデルでのDry Laboへ多くの期待が寄せられていた。
留学について、60%の先生が希望あり、70%の先生が必要性を感じていた。学会主導の留学制度があれば、75%の先生が利用するとの回答。
成人心臓外科・血管外科の先生のうち、75%が小児心臓外科のトレーニングを受けたことがある、もしくは必要と感じていた。成人先天性心疾患症例は90%の先生が経験。小児心臓外科を志したことがあって辞めた、もしくは従事していたが辞めた先生は28%。理由としては、「術前・術後管理が大変」「社会的理由」「術者になれない」などが挙げられた。