[II-MS01-03] 三代目(世代)の自覚
小児循環器学会のみならず、古今東西を通じて世代を超えて物事を継承することは容易ではない。当学会は学術集会が昭和40年に開催されて以来55年の歩みを続けており、およそ20~25年を1世代と考えると、学会はまさに三代目世代を迎えていると言ってよい。三代目世代は、落とし噺などに道楽者、身上をつぶす、のように描かれることも多いが、それは先代の苦労を知らないから、という点にあるとされる。医療制度の変化、治療法の変化、働き方改革、患者意識の変化、出生前診断、経済状況の変化など多くの変化に対して、今まさに先輩の世代が奮闘されている中、私たち三代目世代はどのように振舞うべきか、私見を申し上げる。