[II-OR23-05] 成人期に達した単心室女性の妊娠・出産に関連する問題点
キーワード:単心室, 妊娠, 出産
【目的】単心室(SV)女性の妊娠・出産に関わる問題点を調査. 治療方針・ケアに役立てる.【対象】9例(24~48歳). Fontan術(F術)後8例, o-BT shunt術(oBT術)のみ1例. 【方法】結婚、妊娠・出産、月経困難症など産科的問題とF術の種類、NYHA class(以下NC), SpO2, 不整脈などとの関連につき調査. 【結果】A)結婚5例中, A-1) 妊娠歴2. (1)多脾, TCPC例でSpO2 98%, NC1, 不整脈・薬剤投与なし. 妊娠出産し経過良好. (2)DILV, oBT術例でSpO2 80%と低くNC2. 妊娠禁忌で中絶. A-2) 妊娠なし. (3)TAIbでSSS. 妊娠希望でBjork→TCPC転換+Maze(33歳) +pacemaker植え込み. SpO2 93%でNC2. 41歳. (4)TAIb, APC術後. SpO2 97%, SSSカテ焼灼無効で心房粗動(AF)反復. 妊娠禁忌で諦め. (5)DORV, TCPC後. SpO2 90%, 産科的問題なし. 妊娠希望も未. B)未婚4例. (6), (7)無脾・TCPC後, SpO2 90%前半. SSSでカテ焼灼も無効でAF/AT反復2. 妊娠難. (6)では卵巣嚢腫・双角子宮・右腎欠損. 肝細胞癌手術あり. その他、(8)TAIc 1例(TCPC), (9)PA/IVS1例(APC→TCPC転換,29歳)ではSpO2 80%後半でHOT施行中.【結語】年齢と共にSpO2低下, 不整脈(SSS)増加. 妊娠に関してTCPC転換は早期が良いか. TCPCで条件整えば妊娠も比較的安全と考えている.