[II-SKK-03] 調律異常・伝導異常の判定
Keywords:調律異常, 伝導異常, 学校心臓検診ニ次抽出
小児心電図基準値データをもとに「学校心臓検診二次検診対象者抽出のガイドライン」の見直しを行い、日本不整脈心電学会のエキスパートコンセンサスステートメント「心電図自動診断に用いられている診断名・所見名の検討」との整合性を合わせて所見の説明や名称の改訂を加えた。以下に調律異常・伝導異常に関する改訂部分を示す。
I 調律異常:
接合部調律?房室接合部調律とし、説明は「心拍をつかさどるペースメーカが、洞結節以外の伝導系組織に移動した状態で、房室結節周辺にあると考えられるもの。P波は通常陰性でPR時間が極端に短いか、QRSに隠れてみえないことが多い。」とした。
房室解離は「心房と心室の興奮が同期していない状態のうち心房の興奮が心室に伝わらない完全房室ブロックを除いた場合」でB区分とした。完全房室ブロックはA区分で抽出。
洞性頻脈の心拍数≧140/分は中・高生のみB区分、洞性徐脈の心拍数<45は小学生のみB区分とした。
II伝導異常:
房室伝導:第2度房室ブロックに高度房室ブロックを追加、説明は「1拍おきにQRS波が脱落する2:1伝導および房室伝導比が3:1以下で、2心拍以上連続してQRS波が脱落する場合をいう」とした。PR間隔>0.24秒を小学低学年はA区分、中・高生はB区分、PR間隔>0.2秒を小学低学年でB区分とした。
心室内伝導:完全左脚ブロック?左脚ブロックに改訂。不完全左脚ブロックを削除。不完全右脚ブロックのQRS波形に「V1R上行脚にnotchがあるもの」を加えた。
心室内変更伝導は「洞調律を含む上室性の調律で、QRS幅が広がりその波形が左脚ブロックや右脚ブロックの定義に合致しない場合をいう」とし高校男子のA区分をQRS幅≧0.13秒とした。
3枝ブロックの項目を2枝ブロックとPR間隔延長のある場合(中・高生では>0.28秒、小学低学年では>0.24秒)として追加。
I 調律異常:
接合部調律?房室接合部調律とし、説明は「心拍をつかさどるペースメーカが、洞結節以外の伝導系組織に移動した状態で、房室結節周辺にあると考えられるもの。P波は通常陰性でPR時間が極端に短いか、QRSに隠れてみえないことが多い。」とした。
房室解離は「心房と心室の興奮が同期していない状態のうち心房の興奮が心室に伝わらない完全房室ブロックを除いた場合」でB区分とした。完全房室ブロックはA区分で抽出。
洞性頻脈の心拍数≧140/分は中・高生のみB区分、洞性徐脈の心拍数<45は小学生のみB区分とした。
II伝導異常:
房室伝導:第2度房室ブロックに高度房室ブロックを追加、説明は「1拍おきにQRS波が脱落する2:1伝導および房室伝導比が3:1以下で、2心拍以上連続してQRS波が脱落する場合をいう」とした。PR間隔>0.24秒を小学低学年はA区分、中・高生はB区分、PR間隔>0.2秒を小学低学年でB区分とした。
心室内伝導:完全左脚ブロック?左脚ブロックに改訂。不完全左脚ブロックを削除。不完全右脚ブロックのQRS波形に「V1R上行脚にnotchがあるもの」を加えた。
心室内変更伝導は「洞調律を含む上室性の調律で、QRS幅が広がりその波形が左脚ブロックや右脚ブロックの定義に合致しない場合をいう」とし高校男子のA区分をQRS幅≧0.13秒とした。
3枝ブロックの項目を2枝ブロックとPR間隔延長のある場合(中・高生では>0.28秒、小学低学年では>0.24秒)として追加。