[II-TRO01-03] NO(一酸化窒素)吸入療法に関する実態調査
キーワード:NO, NHF, NO2
【目的】NO供給装置の出現によりNO濃度の調節が容易になり、様々なデバイスで使用することができるようになった。最近ではNO使用下でネーザルハイフロー(以下NHF)を使い抜管する症例も増加してきた。NO吸入療法を始める際に、環境調査を実施し安全であることは確認したが、実際の看護環境や看護師への影響について把握していないのが現状である。そこで実態調査を行ったので報告する。
【方法】NO供給装置を導入した2015年12月以降で抜管後にNHFを使用した症例18例の使用状況を調査した。またPICUに勤務する看護師にNOに関する実態調査アンケートを実施した。
【結果】NHFにてNO使用中の使用環境は、流量10.9±3.2L/min、FiO280±16.8%、設定NO濃度4.78±1.73ppm、測定NO2濃度0.16±0.15ppm、抜管後NO使用日数は1.78±1.66日だった。再挿管となったのは1例だった。 看護師へアンケートを実施し、アンケート回収率57%だった。
【考察】抜管後のNO濃度は5ppm以下で行い、1~2日で中止とするケースが多かった。再挿管となった症例は、抜管後NHFでNOを10ppmで使用していたが、CO2が貯留し再挿管となった。また看護師へのアンケートで約20%の看護師がNO使用中に異臭を感じたと答えた。その時の環境はジャクソンリースによるバギング中やベネット840、ネーザルハイフロー使用中であり、設定NO濃度は5~20ppmだった。看護師が感じた異臭はベネット840やバギンギ中でNO濃度が高いことが多く、刺激臭のあるNO2の影響が大きいと考える。アンケートでも看護師の44%がNO2の影響について不安を感じていた。
【結語】今後はNOに関するマニュアルを整備し、離脱に向けてのフローチャート作成に向けて動いていきたい。また看護師の不安解消のために勉強会などを開催したい。
【方法】NO供給装置を導入した2015年12月以降で抜管後にNHFを使用した症例18例の使用状況を調査した。またPICUに勤務する看護師にNOに関する実態調査アンケートを実施した。
【結果】NHFにてNO使用中の使用環境は、流量10.9±3.2L/min、FiO280±16.8%、設定NO濃度4.78±1.73ppm、測定NO2濃度0.16±0.15ppm、抜管後NO使用日数は1.78±1.66日だった。再挿管となったのは1例だった。 看護師へアンケートを実施し、アンケート回収率57%だった。
【考察】抜管後のNO濃度は5ppm以下で行い、1~2日で中止とするケースが多かった。再挿管となった症例は、抜管後NHFでNOを10ppmで使用していたが、CO2が貯留し再挿管となった。また看護師へのアンケートで約20%の看護師がNO使用中に異臭を感じたと答えた。その時の環境はジャクソンリースによるバギング中やベネット840、ネーザルハイフロー使用中であり、設定NO濃度は5~20ppmだった。看護師が感じた異臭はベネット840やバギンギ中でNO濃度が高いことが多く、刺激臭のあるNO2の影響が大きいと考える。アンケートでも看護師の44%がNO2の影響について不安を感じていた。
【結語】今後はNOに関するマニュアルを整備し、離脱に向けてのフローチャート作成に向けて動いていきたい。また看護師の不安解消のために勉強会などを開催したい。