[II-TRPD-01] 小児期から行う移行支援 -移行期をみすえて、胎児期から家族とどうかかわるか-
キーワード:移行期, 家族, 胎児期
移行支援に関する4年連続企画の2年目は、「家族」とのかかわりに焦点をあてたいと考えます。移行支援を幼少時から始める必要があることについては、すでに多くの方々の意見は一致していると思います。よく考えてみますと、多くの先天性心疾患が胎児期に診断され、多くの患者さんが成人期を迎えた後も長期間の経過観察が必要であるとするなら、移行期を見すえた活動は、胎児期から始めるべきなのかもしれません。では、誰が、どのタイミングで、どのようにして行えばよいのでしょうか。
胎児期から、患者さんの将来を見据えた移行プロセスを進めるにあたり、患者さんご本人のみならず、保護者・養育者への働きかけが重要になると思います。我々が移行期支援を行う際に感じるのは、なぜこれほどまでに「過保護」な保護者が多いのかという点です。その背景に、保護者の方のどのような思いがあり、それに対して我々医療者はどのように寄り添っていけばよいのでしょうか。
移行期支援についてはすでに多くの臨床研究があり、各種のガイドブックなどが整備されつつあります。しかし、実際の家族との関わりの場面において、われわれ医療者が具体的にどのような言葉や姿勢を選べばよいのかは、明らかではありません。そこで今回のパネルディスカッションでは、パネリストの専門家が家族との関わりの場面を具体的にロールプレイとして再現しながら、会場の参加者とともに「双方向性」の議論を深め、理論から実践に迫る機会にしたいと考えています。心疾患をもつこどもたちを、社会に旅立つ自立した存在として支援したいと考えている、多くの医療者の方々のご参加をお待ちしています。
パネリスト:
吉田佳織(大阪母子医療センター:小児看護専門看護師)
西川智子(神奈川県立こども医療センター:遺伝カウンセラー)
満下 紀恵(静岡県立こども病院:小児科医師)
佐藤 杏(国立成育医療研究センター:ソーシャルワーカー)
胎児期から、患者さんの将来を見据えた移行プロセスを進めるにあたり、患者さんご本人のみならず、保護者・養育者への働きかけが重要になると思います。我々が移行期支援を行う際に感じるのは、なぜこれほどまでに「過保護」な保護者が多いのかという点です。その背景に、保護者の方のどのような思いがあり、それに対して我々医療者はどのように寄り添っていけばよいのでしょうか。
移行期支援についてはすでに多くの臨床研究があり、各種のガイドブックなどが整備されつつあります。しかし、実際の家族との関わりの場面において、われわれ医療者が具体的にどのような言葉や姿勢を選べばよいのかは、明らかではありません。そこで今回のパネルディスカッションでは、パネリストの専門家が家族との関わりの場面を具体的にロールプレイとして再現しながら、会場の参加者とともに「双方向性」の議論を深め、理論から実践に迫る機会にしたいと考えています。心疾患をもつこどもたちを、社会に旅立つ自立した存在として支援したいと考えている、多くの医療者の方々のご参加をお待ちしています。
パネリスト:
吉田佳織(大阪母子医療センター:小児看護専門看護師)
西川智子(神奈川県立こども医療センター:遺伝カウンセラー)
満下 紀恵(静岡県立こども病院:小児科医師)
佐藤 杏(国立成育医療研究センター:ソーシャルワーカー)