[III-PD06-06] Amplatzer Duct Occluder 1やコイル"以外"で閉じた動脈管を閉じた症例のまとめ
Keywords:動脈管開存症, カテーテル治療, ADO
はじめに:Amplatzer Duct Occluder (ADO) 1が導入されて以来、カテーテルで閉じられる動脈管(DA)のサイズや形態は格段に増えている。今回当施設ADO1以外で閉じた症例を報告する。(適用外使用に対し院内の倫理委員会の承認を得た)症例1:45歳男性、82.6kg。肺動脈圧30/12(18) mmHg, Qp/Qs 1.1. Krichenko type Eで大動脈側3.5mm、肺動脈側2.5mm、長さ4.4mmで円筒状に細いため、Amplatzer Vascular Plug4(6mm)を選択し、動脈管内に全てのデバイスが収まるようにretrogradeに留置した。症例2:53歳女性、43.7kg。肺動脈圧17/10(13) mmHg, Qp/Qs 1.24. Krichenko type Eで大動脈4.9mm、肺動脈側2.7mm、長さ19.9mmであった。Amplatzer Vascular Plug 2(12mm)を動脈側からretrogradeに第一のdiskを肺動脈に開き、第二のdiskは大動脈に開くように留置した。翌日には大動脈側のdiskが動脈管内に収まる形態になり、完全閉鎖を認めた。症例3:45歳女性、41kg。肺動脈圧 65/35(50) mmHg、Qp/Qs 1.50、Rp 11.4 W.U.*m2。酸素、NO負荷で反応を認めたため、閉鎖適応との判断に至った。Krichenko type Bで大動脈側22.8mm、肺動脈側15.6mm、長さ18mmであった。形態からAmplatzer Septal Occluder 28mmを選択し、肺動脈からantegradeに留置した。留置後、肺動脈圧は常に大動脈圧より低いことを確認し、着脱した。症例4;1歳女児、8kg。肺動脈圧 30/15(18) mmHg、Qp/Qs 1.2。Krichenko type Eで大動脈2.8mm、肺動脈側0.8mm、長さ13mmであった。コイル閉鎖も可能であったが、ADO2 3/4を選択し、retrogradeに留置した。結語:ADO1以外のAmplatzer Occluderも用いることで、さらに多くのDAが比較的容易に閉じられると推察される。