[III-PD06-08] Amplatzer Family時代のPDA治療戦略
Keywords:Amplatzer, 動脈管, カテーテル治療
Amplatzer Duct Occluder(ADO)導入以降、動脈管開存症(PDA)に対する治療戦略は大きく変化し、当院でも2010年以降、2mm以上の動脈管に対してADOの使用を開始した。近年では、Amplatzer Vascular Plug(AVP)の使用により、従来ADOに不向きと考えられていたType C、Type EのPDAも治療が行われるようになった。AVP使用や、ADOの月齢6未満への適応拡大により、新生児を含む乳児期前半の症例の治療も可能となるようになり、更には本年ADO-IIが導入され、デバイス閉鎖の形態的なlimitaitonはさらに限定的となった。将来的には、既に欧米で使用されているADO-II additional sizesにより、未熟児動脈管開存症まで治療可能となると予想されている。海外においては、肺高血圧を合併したLarge PDAもoff-labelではあるがAmplazer muscular VSD occluderやASOなどのdouble disc deviceを流用して治療がなされている。このように治療器具の進歩や治療法の工夫などにより、Amplatzer familyの導入により手術の対象は極めて限定的になり、ほとんどのPDAはカテーテルで閉鎖できる時代になりつつあると思われる。