[III-PD09-01] 軟質心臓モデルを用いた外科治療シミュレーション
キーワード:手術シミュレーション, 軟質心臓モデル, 3Dプリンタ
術前の画像所見から実際の手術を想定することには限界がある。特に大血管転位症や両大血管右室起始症などの心室流出路に異常を持つ疾患や多孔性心室中隔欠損などは画像所見以上に術中判断が大きな重要性を持つ。しかし術中に様々な判断をすることは時間的制約や視野の点からも困難が予想される。また、若手医師教育において実際の手術で時間をかけてトレーニングすることは困難である。
これに対して、国立循環器病研究センター白石先生が主導して開発されたウレタン製軟質心臓モデルを術前手術シミュレーションに積極的に利用している。患者CT情報から作成されたこの軟質モデルを用いて、術式の検討、想定切開ライン、縫合線などをシミュレーションすることが可能である。このシミュレーションにより、確実な手術と手術時間の短縮が可能となっている。モデルと実際の術中所見の対比が重要であり、最終的には外科医の術中判断が求められる。
若手外科医教育のための手術シミュレーターは現在VSD、TOF、TGA、HLHSが完成しており、ドライラボでの活用も行っている。
さらに、精密インクジェットプリンタ技術により実物の心臓に近い「超軟質精密ウェット心臓モデル」が開発されており、外科医の手術シミュレーションのみならず小児科医、内科医に取っても疾患の理解に有用である。
これに対して、国立循環器病研究センター白石先生が主導して開発されたウレタン製軟質心臓モデルを術前手術シミュレーションに積極的に利用している。患者CT情報から作成されたこの軟質モデルを用いて、術式の検討、想定切開ライン、縫合線などをシミュレーションすることが可能である。このシミュレーションにより、確実な手術と手術時間の短縮が可能となっている。モデルと実際の術中所見の対比が重要であり、最終的には外科医の術中判断が求められる。
若手外科医教育のための手術シミュレーターは現在VSD、TOF、TGA、HLHSが完成しており、ドライラボでの活用も行っている。
さらに、精密インクジェットプリンタ技術により実物の心臓に近い「超軟質精密ウェット心臓モデル」が開発されており、外科医の手術シミュレーションのみならず小児科医、内科医に取っても疾患の理解に有用である。